とりあえずやってみた

とにかくやってから、考えます

会社の人間関係:社内の派閥から孤立する人の特徴とは?

こんにちは やぐらです。 今回は

「脱派閥が正義」と考えることの危険性

について、お気楽回答をしていきます。

 

今回の記事は

優秀な人こそ社内で孤立する!? 「脱派閥が正義」と考えることの危険性

(現代ビジネス) から引用します。

 

自分の考え方としては、

「派閥」

の存在そのものは否定しませんが、

 

休憩時間中の雑談相手とか、

昼飯を一緒に食べるひととか、

プライベートの部分の話であって、

仕事中の派閥は 「害」 でしかないとおもってます。

 

ただ、その考え方は

「孤立を招く」

という内容の記事であります。

 

たしかに自分は どの職場に行っても 正直孤立してます。

 

自分のなかでは 「仕事は仕事」 というスタンスを崩さないからです。

 

とは言っても、 休憩中にはおばちゃんたちと くだらない話もしますし、

やるべき仕事が早く終わって、

ちょっとした空き時間があれば、

その空いた時間にまで さらに仕事しようとは 基本的には思いません。

 

 

(他の部署からヘルプを要請されれば そちらに行きますが、

言われない限りは こちらから出張りはしません)

 

もし、休憩中に話が盛り上がりすぎて 時間がたりないようであれば、

「今度飲みにでも行きますか?」

となりますが、

特段非難されるようなことでは ないと思ってます。

 

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仕事に関することで言えば、

自分が一人でこなしてたポジションがあって

忙しくなると、ちょっともてあまし気味になることもありますが、

基本的には 「一人でこなしてやるぜ」 と、 むしろ気合が入るタイプでした。

 

(ホントに間に合わなそうなときは ヘルプを要請しますが・・・)

 

どうもこのスタイルを 気に入らない人も結構いたようで、

「なんでみんなでやろうとしないの?」

とこの記事で言う

「他派閥の人たち」

にいわれたことも何回かあります。

 

その「他派閥のひとたち」 の理屈はこんな感じ

 

やぐらのポジションは基本的には忙しい

→ 普段は他の人がやることは基本的にはないが

やぐらが休みの日には、担当が回ってくるので、

出来ればやりたくない

 

→ 一人ではしんどいので、 派閥の中からヘルプを最初からつける

 

→ 管理職から

「普段ひとりでやってるはずなのに、なぜ担当の人数が増えてるのか?」

と、突っ込まれる

 

→ やぐらが一人でこなすから、 自分たちが仕事できないように見られてしまう。

→ やぐらは気に食わない

 

ということらしいです。

(実際に直接言われました)

 

こうなってしまうと

その人たちと仲良く仕事しようとは

絶対にならないので 自分がどんどん孤立する

ということになります。

 

 

 

こんな考えかたの自分でも、

それでもいいか と思うこともないことはないのですが、

いくつか条件があります。

 

① 管理職が個人個人の仕事の能力を把握してること

なんだかんだいっても 自分も単純な人間なので

少しおだてる意味でも 「きついと思うけどたのむよ」 と、

一言いわれれば それだけで納得する場合がほとんどです。

ただ、言われたことはほぼゼロです。

 

② ある程度の給料の金額であること

その会社での仕事は手取りで11万でした。

自分みたいな人間だと 「我慢するような金額じゃねえな」 と思ってしまいます。

(人からは社会不適合じゃねえの?) といわれますが、そのとおりです。

 

③ 会社の業績が下がったときに全体のせいにしないこと

私の力不足で申し訳ない

なんていう管理職、経営者は

たぶんおとぎ話のなかだけです

 

自分のポリシーというか信念は

「会社がつぶれればそれで全て終わる」

ということです。

 

働いていた会社が倒産した経験がある人は わかると思いますが、

なってみると、思った以上に大変です。

会社が倒産するのは 経営者が99%悪いと思いますが、

従業員に責任が全くないかといわれれば

さすがにゼロではないと思ってます。

 

そして、そうなってしまってもいいように

(ならないのが当然ベストですが)

自分自身のスキルは 内容はなんでもいいので あげておかないと

再就職とか大変ですからね。

 

こうやって書いてみましたが

どちらかといえば 「孤立」 というよりは

「周りの仕事の能力を信用してないので、

一人でやったほうが仕事の処理が早いとおもってる」

が正しいです。

 

こんな考え方してたら そりゃ孤立するよね

わはは

 

以上です

では。

嫌いな人と話すと、同じようなパターンになっているはず?:ゲーム分析のお話

ゲーム分析とは?

 

こんにちは やぐらです

 

今回は 「ゲーム分析」 です

 

ゲーム分析とは?

 

まず、 「ゲーム」 ですが

前回までを ざっくりおさらいしますと

コミュニケーションのうちでも

最終的には不快な感情になる

という特徴がありました

 

そこで 「ゲーム」 を、分析して

この不快なコミュニケーションを

未然に防いだり、うまく切り抜ける方法を

考えていこう

 

というのが 「ゲーム分析」 です

 

再確認しておきますが

「ゲーム」 は、 「仕掛ける」

という表現をしている文献が多いです

 

これは 無視する、される よりも

否定的なコミュニケーションでも いいので、

ストロークがほしい ためです

 

なので 「相手が『仕掛けてくる』」

というのが やはりしっくりきます

 

そして 『仕掛けられやすい人』

というのもいまして

 

攻撃的な嫌味や 挑発に反応しやすい

CP(批判的な親)の強い人、

 

苦しみや悩みに対して 同情して助けてくれやすい

NP(擁護的な親)の強い人、

 

愛情不足によって 拗ねたりいじけたりしやすい

AC(従順な子ども)の強い人

 

などです

 

 

ゲームの代表的なパターン

「はい、でも」(yes but)

仕掛ける側: 相談を持ちかける

仕掛けられる側: 親切だがちょっと上から目線の人

 

会話パターン

 

相談をもちかけられたので・・・ 

「こうしてみれば?」

「はい、でもこれがこうで・・・」

「それだったら、こうしてみれば?」

「なるほど、でも、あそこがこうで・・・」

「それだったら・・・」

以下ループ

 

結果的に相談する側が 納得することはないので

無力感、時間の無駄感を、感じるだけ

となることが多い

 

こうなる理由:

仕掛ける側は

「相手に無力感を与えることに満足している」

「相手の時間を奪ってやった」

という感覚です

 

ただ、本人は無意識でやってます

 

このタイプの人は

幼いころ 親の強制が強かった人が多いようです

 

親からの強制に対する反抗的な思い が、

ゆがんで表現されています

 

解決策:

「はい、でも」 が、現れてきたら

こちらからのアドバイス的なことをやめて

「相手自身がどうおもっているか」

という、形に切り替えたり

 

会話をいったん中止して

「アドバイスしたことを ちょっと考えてもらって

 ○日後にまたお話しましょう」

というふうにしてもいいでしょう

 

これで とりあえずは、

仕掛けられたほうのストレスは

相当軽減されるはずです

 

もう少し 親密な関係になれれば

なんらかの形で

親に対する反抗 のようなところが

薄れていくとおもわれます

 

『キックミー』 (私を嫌ってくれ)

例:

『何度も遅刻する人』

『最初は二つ返事で 仕事を引き受けておきながら、

 必ず期日を伸ばす人』

 

『多くの役割を一手に引き受けてしまい、

 結局、途中で投げ出して、周囲に迷惑をかけてしまう人』

 

『「私の料理おいしい?」  

 「おいしいよ」  

  といってもなぜか納得しなくて

  最終的には違う話に飛んで

  いやな感情だけが残る会話で終わる人』

 

規則・ルール違反や

仕事上、またはプライベートでの約束違反 をする人

自己否定感の強い人

こんな人たちです

 

こういう人たちは

1回の『注意する、肯定する』

くらいでは 直らないので、

繰り返し同じことをしてしまいます

 

それにうんざりする相手方が 怒ったりすると

「いつもこういう目にあう」

と、被害者風になりますが

 

無意識のところで

『自分を嫌ってほしい』

という行動をとることによる結果 なのです

 

こういう人たちの特徴として

『自己否定、他者肯定』

の、考え方なので

(本人は基本的には無意識です)

肯定的なストロークを欲してはいるのですが

 

親や幼少期の経験の影響で

「無視される」

ストロークなし」

よりも

「否定的なストロークでもいいからほしい」

という状態なので

 

『嫌われる自分』

というのは

実はこういう人たちが

嫌われるようになることを望んでいる

(嫌われることで自分の存在を再確認している)

のです。

 

対策法は?

相手方からゲームを

「仕掛けてきている」

ので、これにのらないようにすること

「自分を認めてほしい」

という部分がゆがんで表現されているので

相手の存在を認めてあげること

話題を切り替える、

いったん話を切る

などです

ゲーム全般にいえますが


『仕掛ける人』

『仕掛けられる人』
が、のらない限りは


「ゲーム」
は、成立しませんので
(最終的に不快な感情にならない)

 

「これは、ゲームだ」
と、気づいたときでもいいので


この対処法をしてみれば
最終的に不快な感情にならないでしょう

 

また
相手のゲームにのると
自分のほうからも
「ゲーム」
を、やり返している場合もあるので


さらに
最終的な不快な感情が残りやすくなります

 

どちらかが
態度(自我状態)を替えるだけで
会話、行動の印象の結果が変わるはずです

 

さらに他のパターンは

次回以降で

 

ではまた

ついに念願の「ジト目」ファミリーになりました


こんにちは やぐらです

いつも楽しいブログを書いていらっしゃる

にーちさん

www.nych87.com

に 依頼していたイラストが

ついに完成いたしました

 

 

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だいぶかわいく描いていただきました

しっかり「ジト目」になってます

 

にーちさん

改めてありがとうございます

 

せっかくなので

このイラストを使って

なにかせりふを言わせてみましょう 

 

yagurajirou2〈前略〉

yagurajirou2「one teacher」

yagurajirou2「one book」

yagurajirou2「and one pen can change the world.」

yagurajirou2「Education is the only solution.」

yagurajirou2「Education first.Thank you.」

 

2012年にノーベル平和賞を受賞した

マララ・ユスフザイさんの

国連演説の一部(最後のところ)です

 

まあ、自分が言ったわけではないですが・・

 

今週はノーベル賞ウィークです

 

今年は日本人は

だれかもらうでしょうか?

 

では、また

 

 

 

 

わが青春の「保毛尾田保毛男」

 

 

こんにちは やぐらです

 

今回は 「保毛尾田保毛男」 です

 

 

なんか ネット系のニュースが騒がしいのですが

(NHKニュースにもなったようです)

 

とんねるず

とんねるずのみなさんのおかげでした 30周年記念SP」

の中で、

 

久しぶりに

「保毛尾田保毛男」

が、登場したらしいのですが

(自分は、番組はみてません)

 

いろいろ批判されているようです

 

番組初期の

とんねるずのみなさんのおかげで『す』」

は、コントとかもちゃんとやってまして

 

「イボ愛子」

モジモジ君

そして

「保毛尾田保毛男」

と、

いろんなキャラがおりました

 

「イボ愛子」

は、心霊スポットにいくのですが

最後にはかならず爆破されてしまうのには

大爆笑しましたねえ

 

いまだと いろいろまずいんでしょうね

 

「保毛尾田保毛男」

は、ホモのキャラなので

その辺が

いろんな団体のほうから

クレームがきてるようです

 

 

 

それを聞いて

またいろいろ思い出しました

 

例の不動産営業時代

とある課長によく飲みに連れ出されましたが

(自分は、ほぼ飲めない)

 

キャバクラのあと

かならず某新宿2丁目に行くのです

 

自分的にはこの町は

「料金が高いところ」

というイメージしかなくて

(毎回5万円以上になってたらしいです)

(しかも自分では1円も払ったことがない・・・)

 

性的にどうのこうのというのは

あまり意識するような感じではないのかな

と、思っていたのですが・・・

 

とある日

またその課長に連れられて

某店に行ったのですが

(実はこの店はなぜか

 その課長がママと共同経営者になっていた)

先客が2名ほどいました

 

着席すると、

ママ (といっても男性) から

「こちらがAさん、そしてBさん」 と、

紹介されてしまいました

 

Aさんは大学3年生、 Bさんは21歳の社会人

お互い、この店の常連さんだそうです

 

少し話してみましたが

ちょっと人見知りそうな

この店でなければ そういう風な人とは

絶対にわからないと思います

 

そして何杯か飲んだ後

(自分はうっすい水割り1杯でねばってました)

 

課長が

「そうだ、せっかくだからちゃんと挨拶しろよ」

ということで 握手することになりましたが・・・

 

表現が下品になってしまうので

細かい描写はしませんが

 

握手で 「背中がぞわっとした」 のは、

このときだけです

 

こちらのメンバーは

課長、自分、後輩2名の4人で

 

後輩2名は、

課長が酔った勢いで

「後輩たちはオレの命令なら何でも聞くから」

「A君もB君も好きにしていいぞ」

なんていい出だしてしまったので

 

なかなか見るに耐えないことが

目の前で起きてしまいました

 

後輩は 「もう2度とここには来ない」 と、

固く心に誓ったそうです。

(自分は大爆笑してました)

 

やっぱり 合わないものを無理に合わせるのは

やめたほうがいいですね

 

そんなこんなで 真面目な話も彼らとしてみましたが

二人とも

「ここに来るとすごい落ち着く」

そうで、

「自分を否定されないのがいい」

ということでした

 

性的なマイノリティのことでなくても

自分を否定されるのは

あまり言い気分ではないですよね

 

 

 

 

そして、もうひとつ

さらに5年ほど、さかのぼりまして

自分が20くらいのことです

 

田舎から東京に出てきまして

2つめにバイトしたのが

某六本木のコンビニです

 

ここには約6年いました

 

最初は、深夜勤務でしたので

とにかく飲み屋関係のひとたちが

おっかなくてしょうがなかったです

 

酔っ払いは基本的に

道徳、マナーを守ってくれませんし

 

毎年4月には 高校を卒業して、

クラブやらキャバクラやらの

下っ端として就職した人たちが

やたら生意気で面度くさいですし

 

フィリピンの皆さまは

コンビニに一度に

20名さまの団体でいらっしゃるし

 

そして もっとも怖かったのが

セクシャルマイノリティ系のみなさま」

でした

 

自分の中では この業界の人たちは

「元ヤンキーばっかり」

というイメージしかありません

 

とにかくよくわからないのですが

喧嘩っ早いイメージしかありません

 

1度、その業界の方が

自分のかばんを レジの真ん中において

かごを持って買い物しだしました

 

今までは何回か

「お客さんすいませんが・・・」

と言ってかばんを持ってもらうなり

寄せたりしてたんですが

何度言っても直らないので

1度、かばんを 床においたことがありました

 

それを見たその人は

買い物の会計のときに

小銭を上から1枚ずつ落としながら

「あんた、客商売をなんだとおもってるの?」

と、すごまれてしまいました

 

声までは女性になっていないので

お兄ちゃんにすごまれたのと

なんら変わっていないのです

(マナー的なところで注意するのは危険かも)

と、もうあきらめて

その後は特に何も言わないようにしましたが

その1件以来は

その人もそれ以上のひどいマナー違反は

しないようになってくれました

 

 

あと あちらの業界の人たちを

「なんと言うか」

を、間違えると

これまた激怒された記憶があります

 

いまはどうかわかりませんが

当時(約25年前)は

「ホモ」 「オカマ」 「女装」 など

これを間違えてはいけませんでした

 

さすがに

面と向かって直接いうことは ありませんが

 

1度実際にあったことは

「お兄ちゃんさあ」

「私のこと『オカマ』だと思ってるでしょう?」

や「ええ」

「違うからね」

「間違えたら怒るからね」

や「すいません」

や「(よくわかりません)」

 

こんな感じでした

 

基本的にはいい人たちだとは 思うんですが

酔っ払うとなにかとめんどくさかった・・・

(だれでもそうですが・・・)

 

自分とそちらの業界の方たちとの

ほのぼのとした触れ合いは そのくらいですかね

 

最近は、まったく交流がないので

どうなっているのかは 正直よくわかりません

 

 

さて、

この関係の話を 少し違う角度から考えます

 

いまの現状を少しお勉強しますと

「とにかく細分化されている」

という印象です

 

最初に書いた

とんねるずの番組に 嫌悪感を示している方たち

(あくまでも、

 そのニュースで書かれていた人たち)

を、LGBTと表現しています

 

LGBTは

レズビアン、ゲイ、

バイセクシュアル、トランスジェンダー

の、頭文字です

 

さらにさらに

トランスジェンダーですが

もっと細かくて こうなってます

 

トランスヴェスタイト(TV):

社会的・身体的なトランスは望まないが、異性装をする人

 

トランスジェンダー(TG):

外科的な治療は望まないが、ホルモン治療はする人

 

トランスセクシャル(TS):

外科的な治療をして、社会的にも望んだ性で生きる人

 

性同一性障害(GID):

心と身体の性別に違和感を抱える人

 

FtM

女性から男性へ性別移行を望む人

 

MtF

男性から女性へ性別移行を望む人

 

Xジェンダー

男性や女性ではない性を望む人(中性、無性)

 

なかなか大変なことになってますね

 

これらを組み合わせて

TSF(t)M とかで表現します

 

ちなみにちなみにですが

日本ではピンと来ませんが

外国のfacebook

本人のプロフィール記入欄の 性別が50個以上あるとか・・・

(読んでみたことがありますが)

(そこまで分けるの?)

(というのが第一印象でした)

 

月日は流れ

あのときから 25歳くらい年を取りましたが

自分的には

「世の中いろんな人がいる」

と、思ってますけど

一般的にはどうなんでしょうか?

 

特に田舎のコミュニティとかは

まだまだ自分と考えの違う人間を

素直に受け入れるようには

なっていないような気もします

 

 

「保毛尾田保毛男」

から、そんなことを考えてみました

 

では、また

ブラック企業で働いて、「生きてる」と「死んでる」の中間くらいにいた話

こんにちは やぐらです

 

不動産営業時代の話も今回で終了にします。

 

前回、書いたとおり

完全にやる気をなくしてしまったので

 

その後すぐ 「仕事をやめたい」 と、

言ってみましたが

 

そのときの課長も

「とりあえずもう少しがんばれ」

と言うのみで

まともに取り合ってくれません

 

それからの数ヶ月間は

ほとんど契約もとれず

給料ランクは最低のまま

 

一番、給料が低かった時は

手取り57000円でした

(正社員ですよ)

 

さすがにお金がないので

社内預金と社内持ち株制度の解約を申請しても

「売れば次の月にお金が入るんだから」

「売ればいいだけ」

と、なぜか応じてくれません

 

(その後、社内預金は

 積み立てされていなかったことが判明)

 

この月は

その給料から光熱費その他

支払いをすませたら

5000円しか残りませんでした

 

その5000円と

保険証、免許証、はんこを握り締めて

サ○金に行く予定で外出しました

 

その途中で

「5000円なんか」

「あってもなくてもいっしょ」

という謎理論を思いつきまして

 

行く途中のぱちんこ屋に入ります

 

結果的には

その日17万勝ちまして

とりあえず1ヶ月は生き延びることが できました

 

 

ただ

そんなことは2度はないので

だんだん 生活も困窮していくことになります

 

仕事のほうは

相変わらず売る気がないのですが

 

なぜか 成績がでなくても

絶対に解雇しないので

「待っていれば、じきにクビ」

という作戦がとれません

(1年半契約がなくても)

(クビにされない人がいたくらい)

 

これも あとで知りましたが

退職者を出した課長は

罰金10万円だったそうで

 

これであれば 課長が

必死にとめる、

話を聞かず聞き流す、

のもわかります

 

それと

基本的にはブラック会社なので

成績が出ない人に対する暴力も

普通にある会社でした

(自分的には、グーは1回しかないですが)

(蹴られたのは、何十回もあります)

 

(6時間イスに正座)

(3時間机に正座)

 

(ゴルフのパターをフルスイングされて)

(自分の電卓が一瞬で

 粉々にされたこともありました)

 

そんな感じなので

完全に気持ちは離れていたのですが

 

その時点で 仕事をどうしてもやめれない

足かせがひとつありました

 

それが

「社員寮 (借り上げのマンション)にいたこと」

です。

 

次に住む場所の確保が

ちょっと困難な状況だったことと

 

社員寮を出るときに

違約金みたいなのを

数十万請求してくるらしく

 

(実際にされた人がいて、

 裁判を起こされてました)

 

これを、どうクリアするかでした

 

結局、

同時期に社員寮を出るやつと

共同でマンションを借りることで

次の住むところは確保でき

 

違約金的なところは

解約されない 社員持ち株の積立金をあてることで

決着しました

 

それからさらに数ヵ月後

まともに退職できそうにないので

「逃げる」

という決断をします

 

逃亡先は実家にしまして

親に事情を話して

1ヶ月ほどかくまってくれるように 頼みます

 

そのときの親は とくに何も言わず

「わかった」

と、だけ言ってくれました

 

そして

逃亡決行の当日 勤務時間を15分過ぎたくらいに

「今起きた。寝坊した」

と、電話を入れます

 

これで とりあえず

約1時間半くらいは 会社にこれないので

いなくても、自然といえば自然です

 

そして

日中に古本やら

電話の権利やら

リサイクル買取やらを 周り

 

金目のものはすべて 売り払って

実際に実家に帰るのは

深夜バスを使うことにしました

 

あまり うろちょろすると

誰かに出会う可能性があるので

パチンコ屋に身を隠し

漫画とか読んでましたが

さすがに飽きてきて

 

少し遊んで

(結局負けましたが

 5000円で、夜まで時間がつぶせた)

 

深夜バスのターミナルへ向かいます

 

そこで 体の異変に気づきました

明らかに 「軽い」 んです

 

肩に20キロくらいの荷物を 担いでいたのを、

おろしたような 感覚です

 

歩いていても

なんか 普段より前に進みやすい

妙な感覚がありました

 

ワイヤーアクションで

ほんのちょっと 上に引っ張ってもらってるような

 

完全に錯覚ですが

「少し宙に浮いている」

とすら感じます

 

自分では あの、完全なブラック企業体質の中

精神的なところでは

つぶされずに来たつもりでしたが

 

ほんとのところは 相当キテいたようです

 

このあと実家に帰って

4年ぶりに自分の顔を見た母親は

「ほんとは帰ってきたときに」

「怒ってやろうと思ってたけど」

 

「びっくりするくらい」

「ぼろぼろになっていたから」

「よっぽどなにかあったんだろうと思って」

「何も言えなくなった」

 

と、言っておりました

 

実は精神的にも

ぎりぎりのタイミングだったのかも しれません

 

実家に帰って

「もうしばらく何も考えないで寝よう」

ということで眠った翌朝・・・

 

朝起きてみると 数年感じたことがない

深い眠りから覚めた感覚がありました

 

おきてもしばらくボーっとします

 

血圧も普通なので

朝は起きてすぐ動けるのですが

それは、 今まで単に眠りが浅かっただけ

だったんですね

 

 

それからは

実家に1週間ほどいて

共同で借りたマンションを解約するために

一度戻り

 

(一緒だったやつも結局

 彼の実家の親が会社に激怒して

 強制送還されたため)

 

荷物も完全に引き上げて

その会社からは 完全に逃亡することができました

 

後日談として

自分が逃亡しようと考えていた時点で

会社の資金繰りが相当悪化していたようで

 

課長はボーナスの支払い延期

部長は月給まで支払い延期されたようで

みんなイライラしていたようです

 

(だからといって)

(やっていいことと)

(やってはいけないことがあります)

 

自分は 無断欠勤扱いなので

いろいろなペナルティがあるにせよ

さすがにいろいろ変で

最後の月の給料が 振り込まれていないこと

 

(こういう場合 問い合わせると)

(最後は手渡しなので会社に来いといわれる)

 

実際に辞めたやつが取りに行ったら

監禁同然で 数時間恫喝っぽいことをされた

ということらしいです

 

ただ、困ったのは

社会保険関係の手続きが 全く出来なかったこと

最後の給料明細、

離職票 健康保険、厚生年金の離脱関係 などは

法律的なところは詳しくないのですが

こういう場合でも

勝手に手続きされて 書類が送って来そうなものですが

(違うのかも)

次の就職のときに

とってもめんどくさいことになってしまいました

 

給料については 源泉徴収表がないため

年末調整、還付申告ができません

 

計算したら 成績の悪い自分でしたが

それでも、歩合給などのところで

所得税の還付が20万くらいあります

 

税務署に問い合わせると

源泉徴収表がないとできない」

「会社は出す義務があるので」

「会社に問い合わせてください」

 

事情を説明しても

「会社は出さないといけないんですけどねえ」

と、原則を譲りませんでしたが

 

「ただ、会社が倒産したとかで」

源泉徴収表が物理的に入手できなくなったら」

「給料明細でもOK」

ということを教えてもらいました

 

「還付申告 (申告したら、税金が戻る申告)

 の、時効は5年なので」

「それは、注意してください」

ということでした

 

会社に連絡を取る気がないので

あきらめかけたところですが

会社が倒産するほうに 賭けることにしました

 

そうこうしているうちに

それから約8ヵ月後に 会社が倒産しまして

 

税務署に問い合わせたら

「インターネットでも新聞記事でも 何でもいいので」

「倒産した事実が書かれているものの」

「コピーをもって申告に来てください」

以下 還付の申告もなんとか終わって

後日、

所得税の還付金 約20万が振り込まれまして

ようやくその会社との縁も

ようやく完全に切れた と思ったのでした

 

(ちなみに数日して住民税8万納めろときました)

(こういうのは、ほんとに早いです)

 

この会社にいて思ったのは

やっぱりこういう会社には

勤めないのが一番です

 

当時を振り返ってみると

自分的には

「人生のうちで」

「修行のような期間があってもいい」

と、おもっていたところに

 

こういう会社もいいのではないか と、

就職してしまった という

「心のスキ」

が、あったのは間違いないようです

 

今は、

インターネットの口コミとか いろいろありますから

徹底的に調べましょう

 

就職とか さらに不動産を買うとか

人生を左右しそうなところは

迷いすぎるのも良くないですが

 

何も考えずに勢いだけでいくのは

やはり危険だなあ というのは、

実感してます

 

こんなところです では、また

不動産営業は他人の人生を左右するお仕事です

 

こんにちは やぐらです

 

注:今回は、

  さらにきつい表現がありますので

  ご注意ください

 

不動産営業時代に戻ります

 

ある日 とある独身男性

(Fさんとします)

に、電話営業をしておりました

 

電話の段階では それほど、

売込みを掛けずに

「会って話をする」

を、メインに話をしておりますが、

 

自分的には もう一歩で

Fさんが

「じゃ、一度話を聞いてみましょう」

となりそうな気がしますが

なかなか最後のところは 拒否してきます

 

いろんな角度から

「こうですよ」

「ああですよ」

もう

「人生について1度考えましょう」

みたいなことまで 言ってみましたが

 

Fさんは、

「うん」

と、いいません

 

それどころか

だんだん人生に対して

後ろ向きなことまで 言い出してきます

 

F「せっかくですけど」

F「人生、先のこととか」

F「考えてもしょうがなくないですか?」

F「マイホームとか」

F「自分には必要ないです」

や「いやいやいや・・・」

や「そんなことはないです」

や「それでですね・・・」

 

そんな攻防が30分くらい続きました

それを、横で聞いていたH君

(例の「おれおれ」の人です) が、

 

H「ちょっと、オレに代わって」

 

と言って、 自分から受話器を取り上げました

 

H「あー、すいません」

H「私は、やぐらの上でやってます」

H「Hといいます」

H「いま、横で聞いてたんですが」

H「すいません、やぐらが熱くなってしまって」

 

その後の会話は よく刑事ドラマにありそうな

突っかかっていく若手刑事と

「まあまあまあ」

といって、 後ろから出てくるベテラン刑事 と、

ほぼ同じ状況になります

 

そして、 2、3分後・・・

 

H「わかりました。」

H「では、当日はやぐらのほうが」

H「お伺いしますので」

H「失礼します」

や「(!)」

H「やぐら、アポはこうやって取るんだよ」

や「(はー)」

 

このとき、H君の隣で聞いてましたが

(相手のせりふは聞けませんが)

(こちらが何を言ってるかで)

(相手が何をいってるか、だいたいわかる)

 

(H君が、代われと言ったのも)

(相手が、何をいってるのか)

(だいたいわかっているため)

 

自分との違いが 正直言ってよくわかりませんでしたが

結果的には、

自分はアポが取れなくて

H君はアポが取れた

というはっきりした事実があります

 

(これが、成績トップと)

(自分との差なんだろうな・・)

 

と思ってました。

 

この時までは・・・・です

 

この会社のシステム上

最終的に契約になった場合は

自分の成績になります なので、

 

お客さんとの 直接の営業の交渉は自分になります

ただ、 自分は下っ端なので 課長が必ず同行します

 

 

さて H君がセッティングしたのが

あの電話から2日後の 平日の18時

 

アポ当日 Fさんのアパートの前に到着します

 

日も暮れまして 周りの家の明かりが 点き始めてますが・・・

 

課「まずいなー」

や「まずいですね・・・」

 

Fさんの部屋に明かりが点いてません

 

とりあえず18時になったので

ドアの呼び鈴を押しますが 反応がありません

 

直接ドアをノックしても これも反応なし

 

携帯から部屋へ電話すると

中のほうから かすかに呼び出し音がなってます

 

電気メーターはゆっくり

(夕方、電気を使っていると  それなりに早くまわる)

 

アパートの裏側が見える 道路に回ってみましたが

明かりは点いてません

 

で、結論

 

課「いねーな」

や「すいません」

 

平日のアポは 仕事の関係で遅れれくる人もいるので

それから、1時間ほど待ってみましたが 帰ってきません

 

課「帰るか」

や「はい・・・」

 

レポート用紙に

「待ってましたが、帰ります」

「連絡ください」

と書いて、名刺と一緒にドアポストに 差し込んでおきました

 

課「いねーのはしょうがないんだけれど」

課「こういうのは、契約決まるから」

課「必ず、追いかけとけよ」

や「わかりました」

 

その後、会社に戻りまして

H「どうだ、決まっただろう」

や「いなかったです」

H「そうらしいな」

H「でも、あれは決まるよ」

や「はい・・・」

 

課長とH君が 「決まる」 と、言うので

なんとか交渉の場が持てれば おそらく決まるんだろうな・・・

とは、思ってましたが・・・

 

 

 

それから3日ほどしまして

意外なところから連絡がきます

 

部長「やぐら、電話」

部「○○県警だって」

や「はー」

部「何したんだよ」

や「何もしてませんよ」

 

電話に出ると

 

警「営業部のやぐらさんですか?」

や「はい、そうです」

警「△市▲町のFさんはご存知ですが」

や「いちおう知ってます」

警「最後にFさんとお会いしたのはいつですか?」

や「いや、会ってません」

警「会ってないんですか?」

や「電話で約束した日にいなかったので」

や「会ってません」

警「あなたの連絡先の紙は、あれはなんですか?」

や「約束した時間にいなかったので」

や「こちらに連絡ください、とういことです」

警「もう一度聞きますが、会ってないんですね」

や「会ってません。顔もしらないです」

警「わかりました。責任者の方に代わっていただけますか?」

 

電話を課長に代わり

課長が数分話して終わった後

部長となにやら話をしています

 

数分の後

課「やぐら、あの客はもう電話するな」

や「あっ、はい」

 

部長が営業全員を急遽集めます

部「△市▲町のFさんという人に営業かけてたやつは」

部「今後、いっさい電話しないように」

部「以上」

 

同じお客さんに、

うちの会社内でダブっていることが よくあるので、

自分以外でも、

Fさんに電話をかけててた人は 2,3人いました

 

クレームがものすごい人が たまにいて、

「電話するな」

というのは、ありますが

基本的に、 うちの会社は多少のクレームには、

まったくひるまないので、

(クレームを受けた人から  契約することもよくある)

 

よっぽどなにか特殊なケース・・・

 

でした。

 

 

その日の業務が終わりに近づいたころ

自分と、H君が呼ばれます

 

課「やぐらが、約束したFさんだけど」

課「○○県の山の中で、遺体で発見されたそうだ」

や「!」

H「!」

課「うちに連絡が来たのは」

課「やぐらが、連絡先を入れておいたからだ」

課「こちらを疑ってるというよりは」

課「知ってることがあったら」

課「教えてほしい」

課「みたいな感じだった」

 

いきさつは、こうなります

 

Fさんは会社を無断欠勤したようで

会社 ⇒親族 ⇒警察 と、

連絡がいき うちに電話が来た というわけです

 

課「はっきりとは、いってなかったけど」

課「自殺っぽいな」

課「やぐら、最後に会話したのはおまえだよな」

や「いや、H君です」

H「自分ですけど」

H「そんな変な感じはしませんでしたけどね」

や「自分と話した限りでは」

や「多少、後ろ向きな印象でしたけど」

や「自殺しますかね」

や「人それぞれですけど」

課「わかった」

課「今日のところはこれで終了」

 

ということで その日は課長のおごりで

食事をご馳走になりました

 

そして この後に起こることで

自分の中の 精神的ななにかが

プツリと切れることになります

 

 

次の日

いままで書いてきた

ある程度の人数が集まると

どうしても一定数いる

という人たちが登場しだします

 

「よう、やぐら」

「なんか、お客さんのとこいったら」

「死体発見したらしいな」

や「違いますよ」

 

「おっ」

「これはこれは」

「殺人営業のやぐらさん」

や「そういうのやめましょうよ」

 

「おれからマンション買ったやつで」

「破産したやつはいるけど」

「死んだやつはいねーなー」

や「・・・・」

 

「やぐらが電話した時にさー」

「ほんとはもう死んでてさー」

「幽霊と会話してたんじゃないの?」

や「さすがにそれはないと思いますけど」

 

一番ひどいなあと思ったのは

「どうも、死んだってのは」

「うそくさいんだよね」

といって、 Fさんのところに電話したやつがいました

 

や「さすがに、やめたほうが・・・」

 

「こんにちは」

「××不動産の●●といいます」

「えっ」

「あ、そうでしたか」

「失礼しました」

「なんか、この部屋の人は」

「亡くなったので」

「2度と電話しないでください」

「って、言われたよ」

や「やめましょうよ」

 

・・・・

 

この会話は、

発言者のイニシャルとかも 入れませんでしたが、

複数の人です

 

しかも、

営業成績のいい人たちばかりです

 

この前に 葬儀屋の話を、なぜしたのかといえば

「死者に対する態度」

が、あまりにも違うからです

 

かたや、仕事

かたや、会ったこともない知らない人

 

または

 

かたや、ほぼ毎日死に直面している人たち

かたや、現実感のほとんどない人たち

 

考え方はひとそれぞれでいいのですが

 

自分の中で、

「この会社、この人たちは」

「人の不幸をなんとも思ってないらしい」

 

直接関係ないとはいえ ちゃかすほどのことなのか?

という、気持ちが芽生えます

 

実際に口に出すのはさすがに・・・・

 

こうなると

すべての見方が 反対側になってしまいました

 

すごい売れる営業マンを 基本的には

「すごい人」

という、尊敬の念はありますけれど

 

相手が必要としてないものも

無理やり売って 自分が稼いでいる・・・

 

みたいな感覚に一度なってしまうと

 

もう、営業として売れなくなってしまいます

 

課「やぐらは、意識を変えないと」

課「ぜったい売れる営業マンに」

課「なれないぞ」

 

 

課「おまえさあ」

課「俺たちが売ってるものは」

課「そんなひどいものか?」

 

課長たちは 自分の性格を見抜いていたようですが

自分の方は結局のところ 自分のなかで

「売れる営業マン」

に変化するのを拒み続けました

 

なので、営業成績は 低迷したままでしたが

「別にそれでもいい」

という、

 

いい意味で達観、

悪い意味で現実逃避

するようになっていきました

 

結局、その会社には約5年いましたが

「自分の人生にとって  いちおう意味のあった時間」

と、自分に言い聞かせるように しています

 

不動産営業時代のお話はこれで 終了にします

 

やめたときに またびっくりしたことがありましたが

 

また次回にでも

では、また

最後まで抱きしめてあげてください

 

こんにちは やぐらです

 

注:今回は多少表現のきついところが

  ありますので、ご注意ください

 

不動産営業時代に出会った

いろんな人を紹介してきましたが

ちょっとブレイクして

 

それ以前の職場にいた

楽しい人を紹介したいと思います

 

その職場は 「葬儀屋」 です。

 

正確に言えば

「葬儀屋専門の人材派遣会社」

です

 

なぜ、この仕事を選んだのかと言えば

なんといっても給料の高さです

 

ランクはA~Gまでありましたが

Aランクは、日給28000円でした

 

具体的なランクの違いは

仕事の処理能力自体は、

A~Dまでは同じくらいなのですが

(Dでも、日給16000円)

 

何の差か、といえば

派遣先からの指名の回数なんだそうで

(キャバクラみたいでしたが)

 

先方から人員の注文が入ったときに

 

指名があれば、

その人を、

 

指名がなければ、

仕事させたい内容と、 支払える料金に応じて

 

派遣会社のほうから人選する、

 

というスタイルになっておりました

 

なお D~Gランクは

(クレームや無断欠勤とかなければ)

 

単純に仕事した回数で

ランクが上がっていきます

 

一番下のGランクは 日給5500円でスタート

 

Eランクは日給12000円でしたので

 

なんとかここになるまで がんばりたいところです

 

 

 

そして 派遣初日

 

自分はA葬儀社に派遣されました

 

当日は、

向こうの社員5人と

こちらから Aランク1人と

見習いGランクの自分

ランクはちょっとわかりませんでしたが

仕事はある程度なれた風の人が、4人

 

自分への仕事の指示は 案内看板

(よく電柱とかにある  やぐら家 ⇒   みたいなやつ )

の作成でした

 

木の枠に布を張り

ピンと張って裏側を

建築用のホチキスみたいなやつで

ガシガシうっていきます

 

ほかの葬儀屋社員と

こちらのほかの派遣スタッフは

なにやら車に積み込んで

出ていってしまいました

 

ひとりぼっちになった自分は

延々看板を作っていきます

 

昼時に 葬儀社の女性の社員から

「休憩にしていいよ」

「ここでごはん食べな」

と言われたのみで

 

休憩後にまた延々看板を作っていきます

 

夕方になって

出て行った大半の人が帰ってきて

なにやら作業して1日終了でした

 

日報の書き方を教わり

葬儀社をあとにします

 

 

 

Aランクの人 (AAさんとします) から、

 

AA「ちょっとお茶飲んでいこう」

と誘われて、

いろいろ話を聞くことにしました

 

AA「やぐら君だね」

や「はい」

AA「やぐら君は、今日は完全な見習いで」

AA「給料はうちの派遣会社もち、だったんだ」

や「どういうことですか?」

AA「仕事の研修として、料金は取らないから」

AA「仕事を一通り見せてあげて」

AA「みたいなことだね」

や「そうなんですか」

 

そのあと、今日の仕事は何をしてきたか、

どういう給料システムになっているのか

というのを教えてもらいました

 

AAさんは 勤務日数を少なくしたいタイプで

日給28000円でも

月10~12勤務くらいしかしないそうで

 

AA「だって疲れちゃうでしょ」

なんだそうです

 

AA「それでなんだけど」

AA「おそらく次回からは」

AA「いろんなとこ行かされるから」

AA「ひとつだけ注意しておいてほしい」

AA「葬儀屋がある」

や「はい」

AA「Z葬儀店だ」

や「覚えました」

 

 

AA「ここは、社員はみんないい人で」

AA「缶コーヒーとかも、何本もくれる」

や「なにがまずいんですか?」

 

AA「ここは、警察と取引がある」

AA「つまり、身元不明の事故死体、とか」

AA「水死体の処理もやってる」

や「処理もするんですか?」

 

AA「解剖とかじゃないよ」

AA「基本的には納棺だね」

や「棺に入れるんでしたっけ?」

 

AA「そう」

AA「そのうち見ると思うんだけど」

AA「自然死とか病死は、」

AA「基本的にはきれいなの」

AA「血の気はさすがにないんだけど」

AA「ただ、目をつぶってるだけ」

AA「みたいなのもあるくらい」

や「はい」

 

AA「ただ、水死体とかは」

AA「1度だけ見たことがあるけど」

AA「さすがに表現できない」

や「そうなんですか」

AA「基本的に葬儀屋の社員がやるから」

AA「回ってくることはないはずだけど」

AA「ほんとのごくたまに人が足りないときに」

AA「うちにまわってくる」

や「そうなんですね」

 

AA「だから、変にビビる必要はないんだけど」

AA「かといって、なめすぎなのもだめね」

AA「そういう仕事ですよ」

AA「ということは覚えておいてほしい」

や「わかりました」

 

その後、

酒を飲みにいこうと誘われましたが

自分は、無口な人見知りなので

やんわりと断っておきました。

 

 

それから 何件か仕事をこなして

1ヶ月位したときに

ある葬儀社に派遣されました

 

こちらからは 自分とBくんです

 

Bくんは全くの初日です

 

行き先は 某公営団地です

 

葬儀社の社員2人と

自分、B君で 納棺の予定でしたが

トラブルが発生しました

 

棺が、団地の部屋の中を 通らないらしいのです

 

空の棺であれば

多少立てたりすれば

何とか部屋の中を通せたのですが

 

納棺してしまうと

棺を立てるわけにはいかないからです

 

や「どうするんですか?」

葬「んー」

 

葬儀の場所は その団地の集会所なので

とりあえず1階に 下ろせればいいのですが・・・

 

ちなみにここは 団地の13階です

 

まず、空の棺を 先に集会所へ下ろします

 

そして・・・

 

葬「よし」

葬「やぐらはエレベーターのドアを」

葬「開けっぱなしにして」

葬「誰も乗せないで待ってろ」

葬「Bは、うちらについてきて」

 

3人が部屋へ

自分は エレベーターをキープして

ドアを押さえて 待っていました

 

ただ、3人が なかなか出てきません

 

そのうち同じ階の住人から

「なんでとめてんだよ」

と、絡まれてしまったので

(エレベーター1往復分の時間は、

 出てこないだろう)

と、思って 先に行かせました

 

すぐ、ボタンを押して

また、あがってくるのを待ってましたら

3人が出てきてしまいました

 

その姿は・・・

 

毛布で何かをくるんだ 棒状のものを、

B君と葬儀屋の社員が

しっかり抱っこしています

 

葬「エレベーターはどうした?」

や「すいません」

葬「なにやってんだよ」

や「・・・」

何も言えません 自分の明らかなミスです

 

エレベーターが来るのを待つ間

3人を観察してましたが

それにしてもB君は がっしりと抱いています

 

(B君・・・

 その毛布の中身は

 あれですよねえ・・・)

 

 

待つこと30秒

今度は、途中に乗ろうとしてきた人を

何とかお断りして

1階の集会所へ到着

 

葬儀予定の集会所で

(祭壇はセッティング済)

無事、納棺を済ませました

 

葬儀屋の社員からは

その後は 特に怒られはしませんでしたが

 

葬「彼をフォローしておいてね」

や「はい」

 

とだけ言われて

その日の作業は終了です

 

 

帰り道 B君は放心状態です

 

や「落ち着いた?」

B「いやー、遺体を抱くって」

B「初めてですよ」

や「おれは、やったことないよ」

B「うそでしょ」

や「いい経験したね」

や「普通じゃできないよ」

B「いやー」

その後は 「いやー」

しか言わなくなってしまいました

 

自分はそのときまでに

ご遺体はいくつか見てるので

なんとか慣れてきたころですが

 

B君は全くの初日で

大変だったと思います

 

や「おつかれ」

や「明日、ちゃんと来いよ」

B「いやー」

 

まあ、予想はしていましたが

B君は、その日のみで

派遣会社のほうはやめてしまったと

後で聞きました

 

それにしても

毛布を2重にしたくらいだと

中の感触はわかるかなあ・・・

どうだろう?

まあ、

今回の話は

面白い人ではないような気もしますが

B君はこの日のことは

一生忘れないのはずです

 

自分もこのとおり

覚えています

 

葬儀屋の話は

とりあえず こんなところで

 

なぜ、急に 葬儀屋の話になったかというと

 

「今夜・・・・・・」

「だれかが・・・・」

「○ぬ・・・・・・」

 

からです

 

次回はまた

不動産時代のことにします

では、また