ダメな人の面倒をどこまで見るのか?
ありえないレベルで人を大切にしたら
23年連続黒字になった仕組み
こんにちは やぐらです。
今日は かっこよく言えば 「書評レビュー」
小学生風に言えば 「読書感想文」 です。
読んだ本はこちら
⇒(楽天ブックス)ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み [ 近藤 宣之 ]
本の内容は大まかに言うと
・10年以上離職率ほぼ0
・「2-6-2」の下位20%は宝
・23年連続黒字は社員のモチベーションが10割 となっております。
考え方には共感しますが・・・
自分が読んでみようと思ったのは、
「下位20%は宝」
「社員のモチベーションが10割」
のところが気になったから。
「下位20%の社員」 というのは、
何かしらの評価をつけると
1位から最下位までの順位が付くのは必然です。
この下位20%を切って
新しい人を入れ替えながら
全体のレベルをアップさせたほうがいいのでは?
と、思いますが
本書の中ではキッパリこれを否定しています。
このやりかたをすれば、 上位80%にいた人たちも
「いつか下位20%に入ってしまったときに 自分も切られる」
という不安を与えてしまうから とのことです。
ただし、この会社は 給与査定のシステムが少々複雑なので、
上位80%の人たちが
「下位20%の人たちと 給料同じじゃ、やってらんねー」
ということにはならないようなので 念のため
この会社(日本レーザー(株))は
著者の社長が、方針を示して、
それに納得できない社員が 自らやめるのはしょうがないとしても、
納得した社員に関しては 何があってもその雇用は守る
というポリシーでして、
病気療養中の社員でも 給料を保障して、
治療に専念させて年単位で休ませたり、
1日3時間の短時間労働にしたり
出産、育休を経ても 確実に職場に復帰させたり
やる気のある社員にとっては たしかに、
「がんばろう」
と思える会社の考え方になってます。
完全にやる気のない人たちに対しては?
ただ、気になるのは 先ほどの 「下位20%の人たち」 が、
どんな考えでその会社にいるのか? です。
周りから見ても、
本人ががんばった結果が 下位20%になってしまったのなら
もう少し様子を見ようとか
もうちょっと適切な指導や配置転換をすれば・・・とか
思うわけですが、
ただ、残念なことに 世の中には
「ガンジーが助走をつけて殴りたいと思う」
「マザーテレサが張り手したくなる」
ような、
ほんとにどうにもならない社員が 実際には、います。
このくらいのレベルの社員の扱いをどうするのか?
ということまでは書いてないので、
社長の思いに反応して、まともになった ということなんでしょう。
自分の経験上
「こいつにそれが伝わるのか?」
という人はたくさん見てきました。
もう少しこの本を読み込んで
そんな人たちが 「がんばろう」 と、
思うような そんな人間になろうと思いました。
では。