とりあえずやってみた

とにかくやってから、考えます

世の中には「何でも買います」という人が一定割合いる、というお話

 

 

こんにちは やぐらです

 

毎回、楽しいブログを 書いていらっしゃる

nych さんから

勝手に自分のブログを

紹介されてしまいました

 

ありがとうございます

 

www.nych87.com

 

nych さんのブログは

はてなブログ

トップページの

「おすすめ記事」の、

1番目にも登場されてる方なので

 

自分のブログが紹介されるのは

大変光栄であります。

 

もっと面白い話を・・・

ということでしたので

 

例の不動産の会社にいたときは

いろんなことがありましたが

 

今回は 衝撃度ゆるめの

「ほのぼの」

な、お話にします

 

簡単に言うと

世の中にはいろんな人がいますが

結局、 「その人だけ」 ということはなく

ある程度の人数がいれば

「そういう人は一定数いる」 というお話です

 

 

 

 

自分がまだ 営業の会社に入ったばかりのこと

会社の研修や、 上司から教えてもらったとおり

電話営業 (アポ取り) を、しておりましたら

あるお客さんに当たりました

 

以下は、そのときの 電話のやり取りです

 

*自分=「や」

*相手=「A」

*課長=「課」  (あとで登場します)

と表記します

 

()内は、

その会社の教育方針や 教えてもらっていたことや

自分のそのときの感想や、 意図みたいなもの です

 

や「もしもし、Aさんですか?」

や「私、XX不動産の『やぐら』と申します」

や「今日は、お近くで

  『不動産カーニバル』

  をやっておりまして

  お電話させていただきました」

 

(まともに言うと、電話を切られるので、

 『なんじゃそりゃ?』  

 と、思われるくらいで良い  とのこと )

 

A「ああ、そうなんですか。」

A「おもしろそうですね」

(こういう反応の人はまずいない)

(この時点で、いい意味で怪しいと思う)

 

や「Aさんは、借りてるお住まいですよね」

A「そうです」

や「家賃はおいくらくらいですか?」

A「7万ですね」

や「結構払ってらっしゃいますね」

や「もし、同じ7万で、

  持ち家がもてればいいとおもいますよね」

A「もてればいいですね」

や「ですよね」

や「今回、こうやって

  お知り合いになれたのも何かの縁ですから、

  1度ご自身の将来も含めて、

  マイホームのことを考えてみましょうよ」

A「わかりました。」

(こういう反応もまずない)

(この辺から、断り文句が出始めて、

 『いまはいらない』

 『実家に帰る』

 

 〈阪神大震災のあとだったので〉

 『地震がこわい』など。

 

  こちらは、それに対する応酬話法をするところ

  「いやー、みなさんそう言いますけどね・・・」

  みたいな感じ)

 

A「こちらに来ていただけるんですか」

(こういう反応もまずない)

(ここまで、断り、拒否の反応が一切なし)

 

や「はい。では○月×日の朝10時にお伺いいたします」

A「わかりました」

(アポは確定したので、個人情報的なことを聞く。

 勤務先、年収、など。  住宅ローンに影響するためです)

 

最後に

や「では、○月×日にお伺いしますので

  楽しみにして待っててください」

A「わかりました」

 

や「話を聞いてよかったら、買っちゃいますよね」

A「そうですね」

 (この言質は必ず取る)

 

や「では、よろしくお願いします」

A「失礼します」 (電話切る)

 

電話を切ったら 「決まりだー」 と、

叫んで周りを煽る

という謎ルールをこなして終了です。

 

文章にすると簡単そうですが

この人の場合は、

ホントにこんな感じで 所要時間は10分くらいでした。

 

(通常は、

 相手の断り、拒否をひっくり返すために

 もっと時間がかかる)

 

自分の上司(課長)は

「決まりそうな気もするけど」

「なんか軽いなー」

ということでした。

 

 

 

さて、お客さんの自宅に行く当日

呼び鈴を鳴らす前に課長から

 

課「いいか。」

課「おまえ(やぐら)の名前を言ったら」

課「今日はAさんのために

  なんとかお願いして

  (課長)に来てもらいました

  って、言うんだ」

課「おれ(課長)の特別感を出すんだぞ」

や「わかりました」

 

そして、

いざ呼び鈴を押して 中からAさんが、出てきて

自分は、段取りどおり

 

や「こんにちは」

や「先日お電話したやぐらです」

や「今日は、Aさんのために・・・」

 

と言ってる途中で、

 

課長が、

課「どうも、やぐらの上で

  やってます(課長)です」

 

といって、

とっとと中に入ってしまいました

 

(段取りがいきなりちがう・・・)

 

とおもったのですが

理由についてはのちほど

 

中に入ってからは

『新品の』

テーブルセットに 3人で座りまして

営業の交渉が始まりました

 

普段の営業の交渉の段取りですが

会社自体は無名なので

 

まず、自分の会社案内をして

お客さんの勤務先、年収、

支払える金額、自己資金 など

を改めて聞きます

 

や「この条件で、もし買えれば

  マイホームは持ちたいですよね」

A「そうですね」

(ここで、再度言質をとる)

 

そこから

課長が不動産を買うメリット

買う、借りるの比較

なんかを説明していきますが

Aさんの返事が前向きすぎるのです

(普通は不安げな感じになることが多い)

(前向きな人でも、多少の不安は口にする)

 

交渉の最中に

Aさんがトイレに言ってるときに

課長が小声で

「間違いなく決まるぞ」

といって、にやっとしてきました

 

その後も交渉は

言い方は悪いですが

全くの無抵抗で契約の段取りまで

話が進みます

 

この時点で

まだ午前11時

たった1時間です

 

何度もいいますが

普通はもっと時間が かかります

 

課「では、現地を、見ていただいて、

  契約ということにしましょう」

(そのときは完成していた物件を

 紹介することになったので

 実際の建物内部)

A「わかりました」

 

そこで課長が

現地を案内できるかどうか 会社に確認したら

『もう1件現地の案内が入っているので

 1時間くらいそこで粘ってくれ』

といわれたそうで

Aさんと少しお話をすることになりました

 

 

 

課「このテーブル新品なんですか?」

A「ええ」

課「どこで買ったんですか?」

A「3ヶ月くらい前に、

  自宅にやってきた営業の人から

  買いましたよ」

課「前から欲しかったんですか?」

A「いや、その人がいいものですよ

  って、言ってましたから 

  いいなあと思って買ったんです」

課「いくらでした?」

A「20万です」

課「(!)」

や「(!)」

課「いい買い物しましたねえ」

A「でも、使うのは今日が初めてなんです」

 

 

さらに

課「この掃除機あまりみないタイプですね」

A「ええ、なんか外国製でめずらしいらしいですよ」

課「なんかいっぱい管がありますねえ」

A「これ、こうやって使うんですよ」

 

Aさんの視線がこちらから外れた瞬間

課長が自分に向かって

小さくガッツポーズをしました

 

課「前から、欲しかったんですか?」

A「いえ、やぐらさんみたいに電話が掛かってきて

  いいものがあるからということで

  紹介してもらったんです」

課「おいくらでした?」

A「60万でした」

課「(!!)」

や「(!!)」

課「そうでしょうね。そのぐらいの機能があればねえ」

や(んなわけねーよ)

これは、自分の心の中の叫びです

 

さらにさらに

課「絵はお好きなんですか?」

A「いや、そうでもないんですけど」

課「どこから買ったんですか?」

A「街を歩いてたらきれいなお姉さんから

  絵の個展をやってるので見ませんか?

  って言われまして、

  向こうがおすすめするので 買ったんです」

課「おいくらでした?」

A「これは3万円でした」

課「割りと安めですね」

A「飾ってないんですけどあと8枚あります」

課「(!!!)」

や「(!!!)」

課「たまには変えたほうが いいかもしれませんね」

 

 

で、先ほどの

 

なぜ課長が段取りを 自ら変えてしまったのか?

 

という理由はこれです

 

課長

「あの絵を見た瞬間  テンションあがっちゃってさー」

「絶対契約するわ、って思っちゃったよ」

「今度はちゃんとやるよ」

課長は知ってたんですね

 

当時、流行っていた ハワイ関係の絵ですね

 

ほとんどは そこそこの値段がしますが

実際はただの ちょっといいカラーコピーです

額縁代にしても やはり不相応に高額です

 

 

 

そして 1時間がたち

現地を案内して 契約となりました

 

これが 自分が初めて遭遇した

「なんでも買う人」

「いっさい断らない人」

です

 

その後、

何人かと遭遇しまして

営業成績的には ずいぶん助けられました

 

ただ、この方の場合

本人が交渉時に

「ローンではなくすべて現金で買った」

といっていたのが

「うそ」

でして

 

結構な金額の支払いがあり

住宅ローンが通らなかったため

契約は無条件解約となってしまいました

 

や「なんで言わなかったんですか?」

と聞くと

A「いやー自分でも買えると思ったんですけどね」

A「ほんとに残念だなあ」

とのことでした

 

ちなみに

住宅ローンは通らないんですが

小額のローンは通るようで

ちょっと暇なとき

特に用事もないのに 電話してみると

「最近、ん万円の△△買いました。便利ですよ」

とのこと

 

住宅ローンは相変わらず無理そうです

 

非常に申し上げにくいのですが

これは、完全に なにかの 「病気」 です

 

身内の方が なおしてあげれれば いいんですが・・・

 

以上、 「何でも買う人」 の、お話でした

 

「信じる信じないはあなた次第です」

 

では、また