とりあえずやってみた

とにかくやってから、考えます

障害者を雇うなんて、インチキしてでもやりたくありません。というお話

こんにちは やぐらです

 

今回の記事はこちら

 

mainichi.jp

 

障害者の雇用を、ほとんどの省庁でちゃんとやってなかった、

ということですねえ。

 

まあ、一言で言えば、

「障害者とか雇いたくないんだよねー」

ということでしょう。

 

個人的には、約4年前に、心臓ペースメーカーを入れることになって、自分も障害者1級でございます。

 

障害者になって、思うことは、率直な感想としては

「基本的には国、自治体の障害者に対する政策、制度には非常にお世話になっていまして、感謝しております」

こんな感じです。

 

健常者のときには、考えたことはなかったのですが、障害者になってみると、いろんなことが不便になってきます。

 

ペースメーカーのことしか語れませんが、とにかく病院に通うことが多くて、

(定期的な検査は一生つづく)

医療費の補助とかなければ、家計の負担が大変です。

 

聞いた話だと、ある障害の人は、定期的に田舎から検査のために都会に行かないといけないらしくて、仕事を3~4日休んで、新幹線を乗り継いでいったりしています。

(新幹線料金は多少の割引はありますが、さすがに無料ではない)

生きていくためとはいえ、いろいろ大変ですね・・・

 

先程言いましたが、金額の補助的なことについては、国の政策、制度は基本的には結構やってくれてる方だとおもいます。

 

ただ、いいことばかりではないので

そのへんを障害者になって遭遇したこと、言われたことを書いてみます。

(一部推測を含む)

 

 

某元公務員が民営化した会社にて

 

この会社の在籍中に障害者になりました。

所得税とかの関係で申告が必要になったので、会社の総務に

「障害者になったので手続きをしに来た」

と言ったら、

「少々お待ちください」

からの、少々とは言えない時間待たされた挙げ句、

総務の課長クラスが登場してきて

「すいません。いろいろ確認に時間がかかりまして・・・」

とのことでした。

 

もともと会社の総務というものを信用してなかったので、

(社会保険とか、税金とかほんとに何も知らない)

「そんなもんか・・・」

と思っていましたが、

 

会社の書類になんだかんだ書いて終了、

ということになったので、

 

自分が

「障害者手帳とかコピーしておかなくて大丈夫ですか?」

と聞いたら、

 

「あ、そうですね」

と、自分の障害者手帳をまじまじと見ながら、

小声で

「こうなってるんですねえ」

というのを聞いてしまいました。

 

これは推測ですが、

「おそらく障害者手帳を初めて見た」

というリアクションにしか思えません。

 

そして言われたのが

「失礼を承知でいいますと」

「障害者を従業員全体の何%か雇わないといけないので」

「会社的にはありがたい」

ということでした。

 

これについては、個人的には

「そんなもんだろうね」

という感情しかわいてこなくて

特に怒りとかはなかったです。

 

ですが、この総務の人のリアクションからいくと

手続きに慣れた感じがないので、おそらく会社に障害者はほぼいないのではないかと思われます。

(法律どおりだと会社に10人前後はいないといけないはず)

 

その後、会社といろいろ揉めることがありましたが、あっさり首にされました。

障害者だからというのは、何の特権でもないようです。

 

 

 

 

ハローワークにて

その会社をやめてから職を探すことになりました。

求人には「障害者専用求人」というのがありまして、障害者でないと応募できないものがあります。

障害者になるまえから、ハローワークにはお世話になっておりましたが、はじめて「障害者求人」を見たときの感想は、

「健常者よりも求人の内容が充実してるかも・・・」

というのが率直なところでしてた。

 

本社が東京の「なんとか生命保険」のうちの田舎の支店の事務

某地元パチンコ店の総務

など、

 

一般求人ではお目にかかれない会社名がならんでいます。

 

自分は、実務経験のない資格はいくつか持っているので、

(簿記の1級とか)

何年ぶりかで履歴書を書きまして、ハローワークから紹介状をもらい、それらの企業にガンガン郵送しましたが、ことごとく返送されてきました。

(書類審査は1件も通らなかった)

 

年齢からいくと(もうすぐ50歳)きびしいのはわかっていましたが、これも障害者だから有利、ということは一切なく、通常の求人と同じ印象でした。

(言うとあれですが、求人自体がうそくさい)

 

一度ハローワークに求人が乗ると、半年くらい掲載されますが、期限が切れるまで乗っているのがほとんどです。

 

ちゃんとしたもの(?)であれば

求人が1名で有名企業、というものは、あっという間に掲載されなくなります。

(田舎のデパートの、シャネルの化粧品の美容部員1名募集、とか載ったときは30分でストップがかかったという噂)

応募がすぐに消えたということは、面接希望が多すぎたか、採用がきまったということのはずなので、いつまでも残っているのは、そもそも採用する気がない、と思われてもしょうがないです。

 

(職がなかなか決まらなくてハローワーク通いがながくなると、そういう企業がわかってくる)

 

障害者に対する福祉政策はそれなりだと思うのですが、

(それでも少し足りない気はする)

こと雇用に関しては、

「まるでやる気なし」

というのが現状のようですね。

 

 

 

じゃないとここまでのごまかしはしませんよね・・・

 

政治家じゃないのであれですが、障害者を雇用とかの方面で考えるよりも、税金をいっぱいとって福祉に回すほうがいいような気もしますが・・・

 

やる気のある障害者の方は、自営の道を探るのも一つの手でしょう。

パソコン、インターネットでいろんなことできますからね。

 

首から下が麻痺しているため、口に割り箸をくわえながらパソコンのキーボードを打って商売を初めて、17歳のときにすでに1億円もっていた、という人も実際にいます。

 

人間、まだまだいろんな可能性がありますよ。

 

今回はこんなところで。

 

では。