株式初心者が勝手に会社分析してみた。(ホットランド:3196)
こんにちは、やぐらです。
株式投資の練習のため、会社の決算をベースに、あれやこれや分析してみました。
これを見て実際に投資する際は、十分お気をつけくださいませ。
では、どうぞ。
ホットランド ( 3196 ) のケース
株価と今回決算
平成 30 年 12 月期 (通期) 決算
決算期間 : 2018/1/1~2018/12/31
決算日終値 : 1258 円
決算発表日 : 2019/2/15
決算発表後の株価の動き
【前日終値比】
決算発表日終値 : 1292 円
決算発表日翌日始値 : 1399 円 ( + 107円 )( + 8.28 %)
決算発表日翌日終値 : 1360 円 ( -68円 ) ( -5.26 %)
【決算発表日終値比】
決算発表日翌々日始値 : 1350 円 ( + 58円 )( + 4.48 %)
決算発表日翌々日終値 : 1375 円 ( + 83円 )( + 6.42 %)
決算前3ヶ月間の日足チャート
ポイント
株の取得時期 :
決算の発表前に「減損損失の計上及び通期連結業績予想の修正並びに配当予想の修正に関するお知らせ」(2019/2/8)を発表していまして、「のれん」の減損、海外事業における固定資産の減損、その他不採算店舗に関する固定資産の減損、という内容になっています。
損失に関する発表でしたが、この発表翌日から決算発表前日まで株価は少し上がりました。
また、この決算発表と同時に役員報酬の減額が発表されていますので、これを好感されたか、というあたりではないかと思われます。
結果的には株の取得時期は決算発表前日としても、損益はプラスになったと思われます。
今回決算概要
連結経営成績
【対前年同期増減率(%)】
売上高 : 31736 百万円 ( -2.1 %)
営業利益 : 860 百万円 ( -22 %)
経常利益 : 744 百万円 ( -30.8 %)
1株当期純利益 : -36.8 円
注目すべきポイント
「築地銀だこ」の会社です。
貸倒引当金を今期に計上しています。
支払手数料、持分法による投資損失が増加。
当期純利益が、前年度より1000百万円ほど減少し、約680百万円の純損失となりました。
純損失の主な要因として、「のれん」の減損処理、固定資産の減損(海外事業、その他不採算店舗に関するもの)
連結財政状態
総資産 : 16460 百万円
純資産 : 3675 百万円
自己資本比率 : 20.7 %
注目すべきポイント
のれんが増加。
投資有価証券、長期貸付金が減少。
短期借入金が大幅減少。 長期借入金が大幅増加。
利益剰余金が減少。
貸借対照表上では、総資産は前期とそれほど変わらない金額になっています。
キャッシュフローでは、減損損失が増加、売上債権が増加、子会社売却益は今年度はなし、有形固定資産の売却収入が増加、子会社株式の取得による支出が増加、となっております。
現金及び現金同等物の期末残高も前期から少し減少していますが、極端に金額は変わっていません。
決算発表による通期予想
【対前年同期増減率(%)】
売上高 : 32400 百万円 ( +2.1 %)
営業利益 : 1620 百万円 ( +88.2 %)
経常利益 : 1520 百万円 ( +104.1 %)
1株当たり当期純利益 : 35.2 円
配当予想 : 5 円
決算時指標
(EPS)1株当たり純利益 : -36.8 円
(BPS)1株当たり純資産 : 184.89 円
(PER)株価収益率 : -34.18 倍
まとめ
結果的には決算発表翌日に株価は上がりました。 ただし、業績のみからの判断だと、ちょっと買いにくいのではないかと思われます。 他の指標との総合的な判断でこの銘柄の売買を考えたほうがいいでしょう。
株価と1期前決算
平成 30 年 12 月期 第 3 四半期 決算
決算期間 : 2018/1/1~2018/9/30
決算日終値 : 1357 円
決算発表日 : 2018/10/30
1期前決算発表後の株価の動き
【前日終値比】
決算発表日終値 : 1290 円
決算発表日翌日始値 : 1377 円 ( + 87 円 ) ( + 6.74 %)
決算発表日翌日終値 : 1443 円 ( + 153 円 ) ( + 11.86 %)
【決算発表日終値比】
決算発表日翌々日始値 : 1437 円 ( + 147 円 ) ( + 11.39 %)
決算発表日翌々日終値 : 1400 円 ( + 110 円 ) ( + 8.52 %)
1期前決算前3ヶ月間の日足チャート
ポイント
株の取得時期 :
1期前の決算も経常利益としてはプラスとなっていますが、減損損失の影響で四半期純利益がほぼない状況です。
株価は結果的にはこのときも決算発表翌日は大きく値を上げました。株式の取得時期は、決算発表前日でも大きくプラスの損益です。
ただし、このときも会社の業績はいいとはいえない方なので、業績のみの判断から株価が上がったとはちょっと考えにくいところです。
減損損失の処理で「悪材料は出尽くした」と見るべきでしょうか。この決算発表後約1ヶ月は株価が上がりますが、さらに1ヶ月後には株価は急落していますので、現状の業績では長期的な株価の上昇は安定しないのではないでしょうか。1期前連結経営成績
1期前連結経営成績
【対前年同期増減率(%)】
売上高 : 23603 百万円 ( -3.5 %)
営業利益 : 743 百万円 ( -22.1 %)
経常利益 : 687 百万円 ( -26.6 %)
1株当たり四半期純利益 : 0.57 円
注目すべきポイント
営業利益がやや減少。
支払い手数料、持分法による投資損失が増加。
固定資産売却益が増加。 減損損失が増加。
第3四半期時点で純損失となっています。
1期前連結財政状態
総資産 : 15709 百万円
純資産 : 4405 百万円
自己資本比率 : 26.2 %
注目すべきポイント
のれんが減少。
短期借入金が大きく減少し、長期借入金が大きく増加。
貸借対照表では、前年度よりトータルの金額が少し減少したものの、ほほ同水準です。
1期前決算発表による通期予想
【対前年同期増減率(%)】
売上高 : 32000 百万円 ( -1.3 %)
営業利益 : 1250 百万円 ( 13.2 %)
経常利益 : 1150 百万円 ( 6.9 %)
1株当たり四半期純利益 : 27.13 円
配当予想 : 5 円
1期前決算時指標
(EPS)1株当たり純利益 : 0.57 円
(BPS)1株当たり純資産 : 222.94 円
(PER)株価収益率 : 2380.70 倍
期末発行株式数 : 18444200 株
まとめ
前回決算より、株価が特に値動きが激しいとまでは言えず、2018/8/16の最安値から、2018/10/03まで株価が上昇以後、多少の上げ下げから決算発表翌日に株価が上昇しました。 結果的には株の取得時期としまして、決算狙いであれば、前日に取得して、決算翌日に売却でプラスの損益となります。
ただし、決算上は純利益はマイナスですし、本業の方で、利益が出ているとはいえ、前期よりは大きく減少しています。
業績だけからいくと、ちょっと買にくいと思われますので、チャートなどからの他の指標分析と組み合わせた判断になるでしょう。
以上こんなところで。
では。