とりあえずやってみた

とにかくやってから、考えます

「社会人基礎力」って知ってますか?

こんにちは やぐらです。

 

今日、ある本を読んでましたら

「社会人基礎力」

という、単語を見かけました。

 

言葉の意味としては

 

”社会人としての基礎的な力”

 

なんだろうな、と思いますが、

実はこの言葉の出所が

経済産業省

だというのです。

 

国を挙げて取り組んでいることのようです。

知りませんでしたね。

 

2008年調査で、 この言葉の認知度は3.5%とか・・・・

 

 

 

ということで調べました。

経済産業省のHPによると、

「社会人基礎力」とは、 「前に踏み出す力」、 「考え抜く力」、 「チームで働く力」 の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、 「職場や地域社会で 多様な人々と仕事をしていくために 必要な基礎的な力」 として、経済産業省が2006年から提唱しています。 企業や若者を取り巻く環境変化により、 「基礎学力」「専門知識」に加え、 それらをうまく活用していくための 「社会人基礎力」を意識的に育成していくことが 今まで以上に重要となってきています。

なんだそうです。

もう10年以上やってるんですね。

 

 

 

もうちょい詳しく見ますと、

前に踏み出す力(アクション) 一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力 主体性 物事に進んで取り組む力 働きかけ力 他人に働きかけ巻き込む力 実行力 目標を設定し確実に行動する力
考え抜く力(シンキング) ~疑問を持ち、考え抜く力~ 課題発見力 現状を分析し目的や課題を明らかにする力 計画力 課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力 創造力 新しい価値を生み出す力
チームで働く力(チームワーク) ~多様な人々とともに、目標に向けて協力する力 発信力 自分の意見をわかりやすく伝える力 傾聴力 相手の意見を丁寧に聴く力 柔軟性 意見の違いや立場の違いを理解する力 情況把握力 自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力 規律性 社会のルールや人との約束を守る力 ストレスコントロール ストレスの発生源に対応する力

まあ、言ってることは ごもっともであります。

 

ただ、自分みたいなひねくれ者から

ひとこと言わせてもらえば、

どうしても 「違和感」 を、

感じてしまうのですが・・・

 

まず、この 「社会人基礎力」 は、

若い人向けに作られたものであるということ。

 

実際には、

主に大学のゼミ、研究室において

この 「社会人基礎力」 を、成長させてもらいたい、

と、経済産業省のHPにも書いてあります。

 

そこで、多少の管理職経験がある

自分の経験上からは、

この 「社会人基礎力」 がそろってる若い人は

 

ある種の

「理想的な部下」

といえるでしょう。

 

これを企画しているのが

文部科学省

ではなく

経済産業省

なのも、なんとなくですが

「あ、そういうことね」

と、思えてしまうのです。

 

 

会社で新人教育に 少しでも携わったことがあれば、

イメージしやすいと思いますが、

会社の方針に合った社員に教育するのは

それなりに大変です。

 

どんなにやる気があって、 優秀な人であっても、

入ったばかりの新人に

会社の重要な仕事やポストを

与えることはまずありませんし、

 

会社の社風や人間関係が 合わなかったりすれば、

その能力を発揮するのは、 難しいところです。

 

新人の仕事に対する自由度が ほぼ0の会社はいくらでもあります。

 

なので、このとおり

「社会人基礎力」

を鍛えることに意味があっても、

 

その新人たちを使う側の人間の方に

「社会人基礎力を踏まえた応用力」

があるかどうかは、ちょっと疑問が残ります。

 

ここ最近の 日本の有名企業の不調ぶりを見てますと、

経営者、管理者の能力に

「?」

が付く話はよく聞かれます。

 

どんなに優秀な社員でも

経営者の舵取りの失敗で

会社がふっとぶことはたまにありまして、

 

個々の社員の力ではどうにもならないことです。

 

さらに、別の角度から見ますと、

企業側からすれば、

「こんな人がほしい」

ということの表れでもありますので、

 

就活中の学生さんなんかは、

自分に足りないと思われる部分を

考えてみるにはいいのかもしれません。

 

もし、自分が管理職で、

この

「社会人基礎力」

が完璧な部下が10人とかいたら

仕事は楽しいと思うのでしょうが、

プレッシャーもなかなかのものを感じるでしょうね・・・

 

優秀な部下を束ねる管理職というのも

凡人ではやはり無理ですからね・・・

 

「うちの上司はもしかして・・・」

 

そんな風に思われないように

がんばります。

 

あ、でも今は部下はいませんでした

 

では。