とりあえずやってみた

とにかくやってから、考えます

電話番号を全部掛けてみたときの、2つの怖い話。

 

こんにちは やぐらです

 

いつも楽しいブログを

書いていらっしゃる

nych さんのブログ

 

www.nych87.com

 

を、読ませていただいて

自分自身のことを

いろいろ思い出してしまいました。

 

自分がいた会社は

分譲マンションを販売しておりました。

 

営業スタイルとしては

 

電話をかけて

⇒ 会う約束をとる

⇒ 直接会ったときに営業をする

⇒ 会ったその日のうちに契約する

 

といった感じです

 

不動産といえども

会って3時間後には

はんこを押していただいていました

 

そんな会社でした。

 

 

 

 

 

 

 

nych さんの漫画に

あったとおりなんですが

 

「営業の電話がかかってきてうっとおしい」

「ガチャ切りされる」

 

という対応は むしろ当然で

 

ほとんどの業者が

結局のところ 電話帳を使っているので

電話帳に記載のある人には それこそ、

ひどいときには 1日20回とか

かかってくるらしいです

 

まあ、そりゃうんざりするよね・・・

 

そこで 自分の会社のある人が考えたのは

 

「結局全部に電話すりゃいいんじゃね?」

「これだと、電話帳にのってなくても

 かんけーねーし」

 

ということで始まったのが、

 

下4桁 0000~9999 まで

全部に電話作戦 (いま命名しました) です。

 

 

 

 

 

 

 

 

この電話の仕方も

正直失礼極まりなくて

 

こちらからは 一言も発しません・・・

(ほんとに申し訳ないです)

 

電話掛ける

⇒ 相手出る

⇒ すぐ切る

でした

 

ほぼ、 ただのいたずら電話です

 

何をしてるのかと言えば

営業としてのターゲットを

独身男性にしていたので

(3LDKのマンションを独身男性に売ります。

 家族は、ほとんどおまけ)

 

電話に出た声が

「女性」 「子供」 「会社、役所、事務所」

などであれば、

その電話番号は「×」

 

で、2度と電話しません

 

留守電などで男性の声であれば「○」

実際に男性がでても

一言も発せず電話は切って「○」

 

出ない場合は

留守と言うことで「△」

 

こんな感じで電話番号のリストを作っていきます

 

この作業をするのは

担当の おじちゃん、おばちゃんが いましたが

電話を掛けているのに

誰も一言も発しない という、

 

事情を知らなければ

ほんとに気持ちの悪い、

静かな部署でした

 

この作業をやってもらって

「○」と「△」の電話番号が

営業のほうに渡されます

 

営業のほうでは ほぼ独身男性

 

(家族もちの男性の場合も

 ありますが・・・)

 

の電話番号リストから

電話して、アポを取っていく

ということになります

 

これで電話すると

特に電話帳に載せていない人は

結構、話も聞いてくれて

契約になる確率が高かった気がします。

 

このリストをもらった時点では

名前も住所も知りませんが

 

電話してアポ取ったあと

さらっと 「住所教えてくれます?」 というと

ふつうに教えてくれます

 

自分の経験では

うその住所を言われたことはないですね

 

 

 

ということで、

ちょっとホラーチックな、お話を・・・

 

自分のほうは、

怖くともなんともないのですが、

相手方が気味悪がっていた

ということです。

 

商店とかを経営されてて

店に公衆電話がある方は

おわかりかと思いますが

公衆電話にも

ちゃんと電話番号があります

 

公衆電話の電話番号に掛けると

公衆電話から呼び鈴がなります

(実は自分はこの音は

 聞いたことがありません)

ということを 頭に入れておいて下さい

 

で、営業の話に戻りますと

自分がいた会社は

 

ブラック企業の見本

 

ではなく

とても仕事熱心で

営業成績のよろしかった営業マンが

起こした会社なので

 

「自分はこうやってきた」

と、いうのが絶対でした

 

勤務時間は

朝9時30分から 夜10時の

たったの 13時間30分拘束でしたが

 

「いやー

 オレなんかもっと契約欲しくて

 終電なんかでかえったことねえよ」

 

「おまえらも契約とって金欲しいだろー」

 

「まさか、契約ほしくねーとはいわねえだろうな」

 

「じゃ、どうすればいいかわかるよな?」

 

という営業部長の大きな独り言が

毎日聞こえてくるような

とっても社員思いの会社でしたので

夜10時以降も

延々電話営業することになります

 

留守のところなんかでも

「夜10時にいない?」

「じゃあ11時には、いるんじゃね?」

こんな感じで 留守だった「△」のところにも

何回も電話することになります

 

ここまではこちら側の話

リストをつくってもらってから

1週間くらい朝、昼、夜、真夜中まで

とにかく出ない

長期留守の電話番号がありまして

 

自分もなんか意地になって

毎日夜10時にある番号に電話していました

 

そしたら

ある日夜10時過ぎに

突然つながりまして

 

とっさに

「夜分すいません。佐藤さんですか?」 (名前は適当)

といってみたら

 

相手から

「いや、これ公衆電話ですよ」

とのことでした

 

 

 

 

 

 

 

 

少し話しを聞いてみたら

その公衆電話は

とある公園の入り口にあるそうで

 

その電話に出てくれた方は

毎日その時間に

その公園でジョギングをしてるそうです

 

そしたらある日から

公衆電話から呼び鈴がなるようになって

 

どうも

自分がそこを通るタイミングを 見てたかのように

電話がなるので 気持ち悪くなって

2、3日はコースを変えていたらしいのです

 

自分が、決まった時間に

その番号に電話しているので

公衆電話がなるのは

当然と言えば当然です

 

それから もういいだろう と、

思っていつものコースにもどったら

また、なってるので

 

今度は勇気を出して

電話に出てみた

ということのようでした

 

向こうは確かに怖いかもね・・・

 

 

 

そしてもうひとつ

別の怖い話

 

先ほど

独身男性をターゲットにしている

と書きましたが、

 

留守の「△」のところが

結局おばあちゃんが出た

というのも結構多くて

 

その場合は営業のほうでも

基本何も言わずに ガチャ切りします

(ほんとに申し訳ないです)

 

聞いた話だと

おばあちゃんの家なんかでは

電話は居間ではなく

玄関にある家とかも以外と多くて

 

動きがどうしても ゆっくりなので

電話に気づいてから

実際にでるまで

長い人だと20コールくらいの

おばあちゃんとかいます

 

電話を掛けたほうは

10コールくらいでやめますから

なかなか人がでない電話番号

ということになりますね

 

そこで、営業トップだったH君のお話

 

ある日、H君は

ずっと留守だった 「△」 の電話番号が

立て続けにおばあちゃんが出たことに

ちょっとご機嫌ななめになり

 

「今日は当たりが悪いなあ」

 

とか言ってましたが

ある番号に掛けて

また、おばあちゃんが出たとき

おかしなことを言いだしました

 

 

「あっ、おばあちゃん」

「おれおれ」

「ひさしぶり」

「うん、ひろしだよ」 (本人は違う名前)

「今月さー、お金ピンチでさー」

「うん、10万でいいんだけどさー」

「ここに振り込んでおいて」

「うん、たすかる」 (電話切る)

 

「ばばあは、このくらい

 からかってやんないと」

といって、

笑っていました

 

自分も含めその場にいた人間は

「営業トップのやつは、発想が凡人とは違うね」

なんて大爆笑していましたが・・・

 

もうお気づきですね

完全に 「なんとか詐欺」 です

 

今になっておもうのですが

彼は、常に営業成績は悪くなかったですが

(月間2、3位くらい)

あるときから ダントツの成績でトップになり、

その後1年くらいは 抜群の営業成績でした。

 

ただ、

H君は 黒いうわさも多かった人で

「裏カジノで100万勝った

 200万負けたとかやってるらしい」

「借金が1000万あるらしいよ」

このうわさが流れ始めたころから

成績が急に上がりだして

 

(歩合が良かったので

 21歳で年収1200万あったとか)

 

「お金が必要なんだろうな」 と、

みんなでひそひそ話していました

いちおうは ちゃんと稼いだ給料から

返済やらなんやらやっていたと思うので

実際におばあちゃんから

振り込ませていたとは聞いていませんが

 

自分の中では

「なんとか詐欺」 を、発案したひとは

彼なのではないか?

 

というのは いまだにぬぐえません

 

この話は

記憶が定かではないのですが

1997、98年ではないかと思います

 

警察のほうで 「オレオレ詐欺」 と

名づけたのは2003年

 

「自分が最初」 といってる人は

2003年、実際に捕まってますが

「1999年から始めた」 ようです

 

自分の感覚では 例のH君のほうが先です

ちなみに H君はfacebook

検索すると 普通に出てくるので

捕まってはいないのかなあ と、

思いますが・・・

 

(捕まってても関係ない?)

 

なつかしいですね

いまから 25年くらい前の話です

 

テレアポの話で

いろいろ思い出してしまいました

 

最後は 聞きなれたフレーズを・・・

「信じる信じないは、あなた次第」

 

では、また。