「ダークチョコレート」にあって、「ホワイトチョコレート」にないものとは?
チョコレートの世界にハマることにしてみた。
(第6回)
チョコレートの原材料は何?
今回は、チョコレートの「原材料の配合」のお話です。
早速ですが、チョコレートの「原材料」は、何でしょう?
正解は、「カカオマス」「ココアパウダー」「ココアバター」「砂糖」「その他」になります。
「カカオ豆」や「カカオ」では、ありません。
上記は、明治の某チョコレート製品ですが、原材料は「カカオマス」「ココアパウダー」「ココアバター」「その他」となっております。
この製品の後ろにある表示は、チョコに限らず、ほぼどの食品にもあるはずです。
ここの表示は、「食品表示法」のような法律とか、いろいろな決まりごとがありまして、製品の中身を正しく表示しないといけないことになっています。
なので、食べたことのない食品でも、裏の表示である程度味の予想ができます。
チョコレートの決まりごと
チョコレートは原材料の配合により3つに分類されます。
ダークチョコレート (ビターチョコレート)
・カカオマス ・砂糖 ・ココアバター (乳製品は基本的に無し)
ミルクチョコレート
(カカオマスは無し) ・砂糖 ・ココアバター ・乳製品(粉乳)
となっています。
ちょっとイメージと違いそうなのが、「ダークチョコレート」に入っていないものは「乳製品(粉乳)」であって、「砂糖」ではありません。
これを前提に今回の記事のタイトルにもしましたが、「ダークチョコレート(ビターチョコレート)」にあって「ホワイトチョコレート」にないものは、 「カカオマス」 となります。
ホワイトチョコレートは「カカオマス」がないので、「ココアバター」の白さ(淡い黄色)が基本になるのです。
そうなると「カカオマス」がない「ホワイトチョコレート」はチョコレートなのか? という疑問がありますが、カカオ豆がもとになる「ココアバター」を原料としているので、チョコレートとして問題ありません。
「カカオ分〇〇%」の表示の真実
最近、多く販売されるようになってきたのは、「カカオ分〇〇%」という表示の製品です。
数字が大きいものだと、「99%」まであります。
【VIVANI ( ヴィヴァーニ )】 オーガニックエキストラダークチョコレート 【カカオ99%】 80g・再開、パッケージ変更
「カカオ『分』〇〇%」は、正確に言うと、「カカオ由来の成分の割合」のことです。
カカオの粉(パウダー)がたくさん入っているようなイメージになりますが、ちょっと違います。
例として、最初の方に挙げたこの製品は、「カカオ『分』72%」とあります。
カカオ「分」なので、「カカオマス」「ココアパウダー」「ココアバター」の合計が72%ということになります。
(カカオ分以外の砂糖などが28%ということ)
ただし、「カカオマス」「ココアパウダー」「ココアバター」のそれぞれの割合は、書いていないので、この配合はある意味「企業秘密」であり、「その製品の個性」となります。
このことから、単純に「カカオ分〇〇%」が同じでも、製品が違うとカカオ分のそれぞれの割合が違うので、味わいや風味が同じとは限りません。
実際に食べるときは、何種類か同時に食べてみるといいかもしれません。
チョコレート検定の過去問
今回の記事に関する過去問です。
(2016年)
問038
カカオ豆から種皮を取り除いた胚乳部をすりつぶし、ドロドロのペースト状にしたものを何というか?
1.カカオニブ
2.ココアバター
3.カカオマス
4.ショコラトル
問039
一般的にココアバター、砂糖、乳製品を配合して作られ、カカオマスを含まないチョコレートは?
1.ダークチョコレート
2.スィートチョコレート
4.ミルクチョコレート
問051
ミルクチョコレートの主原料として当てはまらないものは?
1.カカオマス
2.パルプ
3.砂糖
4.ココアバター
解答は記事を参照してください。
今回は以上です。
ありがとうございました。