とりあえずやってみた

とにかくやってから、考えます

自分が関心があることについて、悪い情報を知ったときの正しい反応の仕方

 

 

こんにちは、やぐらです。

 

最近、株式投資に関連して、会社の決算情報調べをしておりますが、俗にいう「上場会社」というのは約3000社ありますので、会社の業績もそうですが、業績以外の所でも、いろんな会社でいろんな出来事が起こっております。

 

会社の業績に影響を与えそうなことは、報告しないといけないことになっているので、いい話も悪い話も区別なく様々なことが報告されています。

 

今回はこんなケース。

<3445> RSTechnologies の株価です。

 

発表日 終値   前日比  
  発表日 翌日
2018/12/14   3,895.0   3,195.0 -  700.0 -  17.97
2019/01/16   2,650.0   2,571.0 -  79.0 -    2.98
2019/02/01   2,729.0   3,065.0 +  336.0 +  12.31
2019/02/08   2,910.0   3,035.0 +  125.0 +   4.30
2019/03/05   3,150.0   3,150.0 ±         0 ±       0
2019/03/06   3,150.0   3,480.0 +  330.0 + 10.48
2019/03/14   2,924.0   2,914.0 -     10.0 -    0.34

 

最近、この会社からいろんなことが報告されていますが、その報告の発表日とその翌日の株価の動きを表にしたものです。株価の動きは色んな要素があるので、要因は一つではないと思いますが、この発表の内容を受けての反応が株価に出ているのかも?という推測はできそうです。

これを見る限りでは、株価が大きく上がったり、下がったりしています。±10%以上のときもありますね。

 

では、何が発表されたのかを見てみましょう。

内容はリンク先を見ていただくとして、簡単な概略を書いておきます。

 

・2018/12/14

(翌日株価 -700円

 

特別調査委員会設置に関するお知らせ

 

(概略)

外部から「一部の取引に疑いがある」という指摘を受けたので、特別調査委員会を設置する。疑いがある取引は、「売上高」約3億5千万円、「売上総利益」約1億円分。

調査の結果は、分かり次第報告する。

 

・2019/01/16

(翌日株価 - 79.0)

 

特別調査委員会設置に関するお知らせ(開示事項の経過報告)

 

(概略)

ただいま調査中。結果の報告は平成31年2月ころの予定。

 

・2019/02/01

(翌日株価 + 336.0

 

・調査報告書を受領。

・過去の特定顧客との取引は架空取引と判明。

・当社役員、従業員において架空取引を認識していた痕跡はなし。

・平成27年8月からこの取引が行われていたので、過去の決算を訂正し発表することにする。

・のちほど再発防止策を発表する。

役員報酬の減額

 

・2019/02/08

(翌日株価 + 125.0

 

平成30年12月期決算発表の日程に関するお知らせ

 

(概略)

・決算発表が予定より遅れる。

 

 

・2019/03/05

(翌日株価 ±   0)

 

【34450】株式会社RS Technologies 訂正有価証券報告書-第6期(平成27年1月1日-平成27年12月31日) 

(他、4年分の有価証券報告書決算短信、内部統制報告書の訂正したものがある)

 

 

・2019/03/06

(翌日株価 + 330.0

 

平成30年12月期 決算短信[日本基準](連結)

 (概略)

・通期決算を発表

 

(*)2019/3/7に増配を発表。その翌日(2019/3/8)に株価が - 390.0 となる。

 

 

 

・2019/03/14

(翌日株価 - 10.0)

 

平成30年12月期決算発表の遅延理由及び今後の開示時期に関するお知らせ

 

(概略)

・決算発表が遅れた理由と、その再発防止策を発表

 

 

以上が、発表された内容を受けての翌日の株価の動きになります。

会社にとって悪い情報の発表時とその対応策の発表時で株価の動きが違うのも興味深いところです。

 

ただ、中長期的には、ここ半年くらい株価は下降トレンド中でしたので、単発的に株価が上がっても、「波」をつくりつつ、ゆっくり下がっていってます

各取引の疑いがある、から始まりまして、それに関連する修正と発表には膨大な作業量があったことが伺えます。

結果的には、「架空取引があったっぽい」という発表のときが、一番株価を下げています。以降この日より株価が上がっていません。約1000円ほど下げています。

 

3895.0(2018/12/14 終値

2896.0(2019/3/25 終値

 

もしこの株をもっていたとすると、当然損をしたくはないわけです。

悪い情報に触れたとき(この手の発表は市場が閉まったあとの夕方とかが多い)翌日に株価が下がりきらないうちに売ってしまおう、という考え方になるのは理解できます。

売りが増えれば当然株価は下がります。

 

で、個人的にちょっとわからないのが、対応策を発表したときになぜ単発的に株価が上がるのか?というところ。

報告書のとおりだと、売上も利益も架空の分を抜くと減ってしまうわけで、業績を元に株を買っている人からすると、株を持っている理由が弱くなると思うのですが・・・

 

この当たりは、「業績と株価は直接的には連動しない」とか「悪い材料が出尽くした」とか「市場が好感」とか、言われるところなんでしょうね・・・

先程も言いましたが、長期的には株価は下がってますしね・・・・

 

これは株の話でしたが、もし、自分の勤務している会社、友人、家族、恋人などの悪い情報に触れたときには、どういう反応をするのが正解なのかはちょっと考えさせられるところです。

 

自分だったら、単発で株価が上がる対応をとりつつも、長期的には株価が下がる対応をとる、みたいな感じになりそうな気もします・・・

 

あなただったらどうしますか?

 

今回は以上です。

では。