「永遠に怒られ続けることは絶対にない」ことはない
こんにちは やぐらです。
今日、仕事で「相当久しぶりに」(=ここは強調しておく)ミスしまして、担当者から相当突っ込まれてしまいました。
(怒られた、怒鳴られたということはない)
その担当者とは、挨拶も世間話も仕事の指示もほとんどしない間柄なので、正直なところ本音では自分に対してどういう感情があったのかはっきりしませんが、とりあえずミスは自分のせいなので、謝っておきました。
この1件がこれで済むかどうかは、明日以降になってみないとわからないところです。
中間管理職くらいまでならやったことがあるので、その経験からいいますと
「ミスが過失ならほぼ責任は問わない」
(故意なら許さない。重過失も許さない)
「死人、けが人が出ていないのなら、やり直せばいい」
くらいの感覚でしたが、世の中色んな人がいるので、
「おめえのことは一生許さない」
のような対応をされることもあります。
「個人的な仕事上のミス」で思い出しますと、
部下というか現場担当のとき、
小売店なら
「ワイン200本割った」
「発注を3日連続で飛ばした」
「あまりにめんどくさい客がいて、店の中で喧嘩した」
とか。
管理する側だったときに、部下、後輩がミスをしたら
真っ先に思うのは、
(なんか教え方を間違えた)
ということ。
いい意味にとるか悪い意味にとるかは、人それぞれですけれど、個人的には、仕事上新人に「個性とか自主性」みたいなものは全く期待していないので、
(むしろいらないと思ってる)
「教えた通りにやってもらえばいい」
というスタンスで接していました。
だから、新人、部下の仕事上のミスは、
「こちら側の教え方が悪い」
というのがやはり正解。
自分の指示の間違いを新人が正しく判断して仕事をこなす、というのは一見良さそうですが、それだとこちら側の成長にならないので、
「間違った指示なら、そのまま間違ってもらったほうがいい」
くらいの感覚でした。
それと、新人、部下その人個人の性格、人格そのものは仕事とは直接関係ないので、社交性があるなし、とか年齢性別とかで区別、差別はしないようにしてきました。
特に影響を受けた出来事は、不動産営業時代に、
「ナンパ大好き社交性抜群の元ホスト」
よりも
「ほぼコミュ障、現役アニメオタク」
のほうが、営業成績がよかったこと、というのを直接見てきたからです。
これについて、社内数人で議論になったことがあるのですが、
「本人の資質よりも、会社の指導どおりにやったかどうか」
が、ポイントなのではないか?という結論になりました。
元ホストは社交性抜群でしたが、なぜか人にものを売るというのが感覚的に合わないらしく
(キャバ嬢を自分の客にするのとはなにかが違うらしい)
最後に契約をとるのがどうも苦手、と本人が言ってました。
(その後その人は転職しましたが、女性向けの商品を売ってものすごい成績をあげてるとのこと。男相手の商売が合わなかったようで・・・)
かたや、現役アニメオタクは、休憩時間の会話とかもほとんどなく、アニメの話を振るといっぱい話しますが、その他の話になるとほとんど会話しないという人でした。
では、なぜ成績がよかったのかというと、
「上司の言われたことを100%忠実に実行するから」
です。
言われたことをやらない、ということはなく
オリジナルで勝手なことをする、ということもなく
忠実に実行していきます。
営業トークなんかを全員研修で教わるのですが、これを100%そのまま実行できる人は意外と少ないのです。
トークの内容には、個人のプライベートに踏み込んだことも聞かないといけないので、
(住宅ローンの関係で、貯金とか年収とか把握しておかないといけない)
このへんのことをすらっと聞けるようになるには、人によってはハードルが高いわけです。
(自分も感覚をつかむまでに時間がかかったタイプ。こんなこと聞いていいの?とか思うと言葉に出てこなくなる)
この現役アニメオタク君はそのへんに全く抵抗、疑問を感じないタイプの人だったので、
(普段人とあまりコミュニケーションをとっていないせいか、『こういう事を言ったら嫌われる』『こんな事言うと怒られる』という感覚があまりなかったらしい)
上司の言われるままの言葉をいい、営業トークがマニュアル通りの流れになって、客とアポをとって、契約につながる、
ということでした。
自分も彼と1年間ほど一緒の担当で仕事しましたが、
(人間をぱっと見の印象で決めつけてはいかんね)
ということを教えてもらいました。
改めて考えますと、彼の資質を見抜いた上司がすごかった、ということでしょう。
その当時の営業の体制は
本部長1人に以下、
部長2人
各部に課長が3~4人
各課に一般社員が4~5人
という感じでした。
で、入社してしばらくするとなんとなくわかるのですが、
「新人が成績を出しやすい課長」
と
「課員がぼぼ死んでしまう課長」
がいるわけです。
社長の方針で2ヶ月に1回位、課員と一般社員の所属がシャッフルされるので、
「今回は当たり」
「今回はハズレ」
なんてことが一般社員間でうわさされていました。
自分も成績はあまりいいほうではありませんでしたが、営業成績は極端で
「当たりの課長のときは成績が『かなり』良く」
「ハズレの課長のときは6ヶ月間契約なし」
みたいな感じでした。
例の、アニメオタク君も
「課長が変わったから会社辞めたい」
(アニメ見る時間がない、といって辞めた説もある)
ということで、会社を去っていきました。
振り返ると、成績が出ていたときの課長は、ものすごい怒られましたが
なんとなく
(自分を捨てることはなさそう)
と感じがしていました。
自分のほうも
(この課長に恥かかせたらいかんな)
ということで頑張ったら、そこそこの成績が出せるようになりました。
一方、ハズレの課長の下にいたときは
(課長自体の成績はいいのですが、合わない部下はホントに成績が出ないし、なぜか成績が出てる部下でも、課長の悪口を言う人が多かった印象)
こちらでも結構おこられましたが、
(結局、最後に自分は捨てられそう)
という雰囲気がありました。
(何が理由、というのは『なんとなく』としか言えない)
そこで、今日のタイトル
「永遠に怒られ続けることは絶対にない」
ということに対しては、
「永遠に怒る人もいる」
と思ったわけです。
(その課長と離れてからは、社内ですれ違っても挨拶もしてくれない)
原因は、仕事と関係のないところで悪いイメージを持たれているらしい、とか本、サイトなんかに書いてますけれど、
「仕事と関係ないところを仕事に持ち込むほうがおかしい」
と、思ってしまうわけですね。
そのハズレ課長は、営業の成績自体はいいので、独立を考えていたようですが一向にその気配を見せません。
一般社員間では
「おそらく、ついていく人はいないだろう」
と言われていました。
ハズレ課長本人も、その自覚があったのか、いつのまにか言うことが少しづつ変わってきまして
「部長になりたい」
「役員になりたい」
とか言うようになってきました。
一方当たり課長の方は、社長ともめて他の課長数人と部下10人位を引き連れて独立してしまいました。
自分は誘われなかったので、結局は「捨てられた」格好でしたが、こちらは妙に納得感がありました。
仕事上のミスとか結果がついてこないときに、どういう対応をするのか?
これは社風とかその時の上司部下の人間性が出るように思います。
「永遠に怒られ続ける」ようなら、そんな職場は逃げましょう。
以上
でうは。