★郵便局は所詮そういう組織だったというだけのこと
こんにちは やぐらです。
今回はこちら
かんぽ生命です。
なんか相当適当なことをしていたようです。
保険契約を二重にしたりとか、解約ができたりできなかったりいろいろのようです。
郵便局員が何をしてきたかについては、他のニュース記事を見ていただくとして、職員たちは、なぜこんなことをしたのか?というところをもう少し詳しくニュース記事になればいいのですが・・・・
ちょっと無理そうですかね。
かんぽに関してはうちのもうすぐ80歳になろうかという母親に対しても、電話で、店頭で、郵便物で、とにかく保険の書き換えを勧められていました。
うちの親はたまたま「頑固な人」でしたから、郵便局員に対しても「なんでそれが必要なの?自分はいらない」と突っぱねきっていたので、今回の騒動には、巻き込まれずにすみましたが、誘い方というか、とにかくいやらしいのです。
「前回来ていただいたときに身分証明書のコピーをとるのを忘れた」
そこで、郵便局に出向きコピーを提出すると、保険の書き換えを勧めてくるわけです。
「いらない」
といって断った数日後にまた電話がきます。
「前回、身分証明書の『裏』のコピーを取るのを忘れたのでもう一度来てほしい」
さすがにめんどくさい&うさんくさいので
「めんどくさいのでいかない」
「それと保険の書き換えはしないのでとにかくいらない」
と、再度きっぱり断ったそうです。
とりあえず、ここまで断固として拒否したせいもあって、「被害」は逃れましたが、ちょっと人がいいお年寄りなら、おそらく言われるがままに契約していたのでしょう。
もはやどこかの「詐欺グループ」と呼ばれてもおかしくないくらいです。
なぜ、こういうことになるのか?
理由は、「ノルマ」です。
直接かんぽの仕事はしたことがないので、正確には知りませんが、「『いんちき』してでも契約をとってこないといけない状況」というのは簡単に想像できます。
自分のいた某郵便局では、毎月かんぽの窓口営業成績のいい人が表彰されていましたが、毎回特定の人でした。
(商品はサランラップとかだった気がする)
その人の本当の実力なのか、いんちきなのかわかりませんけど、表彰されるくらい契約は取ってきていた、のは事実のようです。
「ノルマ」はクリアしていたんですかね。
で、営業する以上は「ノルマ」の設定そのものは否定しませんが、市場の規模というか、数値に設定に無理があるのかもしれません。
特に地方の更に田舎のほうにも郵便局はあるので、人口が少なくなると「新規開拓先」なんてものはほとんどなくて、村人の9割は顔見知りだったりもします。
そうなると今回のように「書き換え」が主流になるのは、当然の流れ。
ただ、いんちきがバレると都会ならまだしも、田舎のコミュニティから弾きだされそうな気もするのですが。
そして、もう一つ悩ましいのは、
「郵便局関連の商品にそれほど魅力がないこと」
です。
ぶっちゃけますが、
「誰が買うの」
という商品だらけです。
従業員がほしいと思わないのだから、第三者が欲しいなんて思うはずはないのです。
かんぽがもう少しまともだったら、「保険」も主力商品になりえたのでしょうけれど、ちょっと怪しくなりました。
そうなると、「ゆうちょ」しか無理そうです。
自分がいたのは郵便のほうですが、とても他人にすすめられる商品ではないです。
まず年賀状、そして暑中見舞い、たまに切手シートとか。
さらに「売ってこい」と言われているものは
・頒布会商品
年間で契約して、月1で送られてくるもの
人に勧められるものがないので、自腹で「花」を買っていました。
なので1年経つと「花だらけ」になります。
・お中元、お歳暮
特に目新しいものはなく、デパートと大差なし。郵便局でしか扱っていません、というものも見当たらず。
ノルマは、自分が会社を辞めるころは、各人4個でした。
毎回、ゴディバもさすがに飽きる・・・
・その他スポット商品
「麺関係」
ゆうパックのサイズに合わせないといけないせいか、とにかく量が多いのが難点。
1箱にラーメンが8食とか入っています。
これを2箱とか。そんなに食えない・・・
「サンマ」
これも量が多い。1箱6尾とか。
あと「強制」ではなかったものには、バレンタイン、ホワイトデー時期のチョコ、お菓子関係、クリスマスのケーキ、ハロウィンのお菓子とか。
なぜ、郵便局がやるのかよくわからないし、特に力を入れて販売してるわけでもないので、どこか特定の会社の経営層になにかしらのメリットがあったのかも。
(ゆうパックの取り扱い個数を増やすため、という噂も。たしかにこのイベントごとをしないと、物量は2割くらい減る気がする)
また、よくいわれることですが、年賀状とかが売れなくなってきています。
理由は、メール、SNSの発達と個人情報保護のためです。
はがきは住所を知らないと出せないのですが、いま外部に「住所一覧」とか出すところはまずないので、年賀状とか出しようがないのです。
ひとりひとり住所を聞かないといけませんし、最近は「年賀状をもらうと返さないといけないので、出さないでもらいたい」という風潮があるらしいので、とにかく売りづらいのです。
それに加えて、なぜか従業員全員営業マンという前提になっています。建前上「自腹はやるな」となっていますけれど、「販売数のノルマは必達」とか、言ってくるので、自分なんかは他人にすすめるのはとんでもない罪悪感しかなかったです。
他人がいらないものを押し付けるほど、腹が座ってる人間ではないので、自分向けで買うことになる=自腹という構図になります。
従業員が先に買ってしまって、一般の客に回らないような商品とか扱えばいいと思うんですが。
(実は一部そういう商品がある。)
どうも郵政の偉い人たちは「商品に力がなくても、人の力で何でも売れる」と思っているのかもしれません。
言っておきますが、ほんとに売る力のある人は、もっと稼げる違う職場にいきますからね。
こんなことしてたらそりゃやる気とか出ませんわ。
ちなみに、年賀はがきをこれだけ売れるのなら、他のもの何でも売れますよ。もっと稼げる職場に行きましょう。
おそらくかんぽも「商品」としては、ずば抜けてすごいもの、という認識は職員間にはなくて、「もはや、いんちきしないと売れない自社商品」という位置づけなんですかね。
自社商品って、従業員の思い入れがないとやはり売れないので、そういう意味では郵便局はなにか革命的な新しいことをしないと、確実に沈んでいくはずです。
最後になりますが、自分が郵便局にいたころは、自分が見てきた一般常識とあまりに違うので、「これおかしいんじゃないの?」とほぼ喧嘩腰の毎日でした、最終的には「自分の方がおかしい人」という扱いをされてさすがに見切りをつけました。
ひとりひとりはあまり悪く言いたくはありませんが、管理職のなかには、育ち盛りの子供がいて、住宅ローンとか払っていたりしますから、自分が定年するまで、会社がひっくり返っては困るわけです。
(たしかに、ちょっと会社に疑問はあるけどねえ。自分も生活があるから、まあそのへんは・・)
みたいなことを、こっそり言ってもらえば、自分もそこまで意固地になることもなかったのでしょうけれど、
「会社は正しい、お前がおかしい」
と全面対決の様相を見せられたら、やり合うしかありません。
(もし、給料が高かったら、会社に対して毎日『揉み手』をしていたはず)
ということで、いい会社で働いているということは、それだけで相当幸せなことです。
また、そうじゃない会社で生活のためになんとか頑張っているみなさまには、「ごくろうさんです」というしかありません。
みなさまの幸せを願いつつ、終了とします。
では。