とりあえずやってみた

とにかくやってから、考えます

ブラック企業で働いて、「生きてる」と「死んでる」の中間くらいにいた話

こんにちは やぐらです

 

不動産営業時代の話も今回で終了にします。

 

前回、書いたとおり

完全にやる気をなくしてしまったので

 

その後すぐ 「仕事をやめたい」 と、

言ってみましたが

 

そのときの課長も

「とりあえずもう少しがんばれ」

と言うのみで

まともに取り合ってくれません

 

それからの数ヶ月間は

ほとんど契約もとれず

給料ランクは最低のまま

 

一番、給料が低かった時は

手取り57000円でした

(正社員ですよ)

 

さすがにお金がないので

社内預金と社内持ち株制度の解約を申請しても

「売れば次の月にお金が入るんだから」

「売ればいいだけ」

と、なぜか応じてくれません

 

(その後、社内預金は

 積み立てされていなかったことが判明)

 

この月は

その給料から光熱費その他

支払いをすませたら

5000円しか残りませんでした

 

その5000円と

保険証、免許証、はんこを握り締めて

サ○金に行く予定で外出しました

 

その途中で

「5000円なんか」

「あってもなくてもいっしょ」

という謎理論を思いつきまして

 

行く途中のぱちんこ屋に入ります

 

結果的には

その日17万勝ちまして

とりあえず1ヶ月は生き延びることが できました

 

 

ただ

そんなことは2度はないので

だんだん 生活も困窮していくことになります

 

仕事のほうは

相変わらず売る気がないのですが

 

なぜか 成績がでなくても

絶対に解雇しないので

「待っていれば、じきにクビ」

という作戦がとれません

(1年半契約がなくても)

(クビにされない人がいたくらい)

 

これも あとで知りましたが

退職者を出した課長は

罰金10万円だったそうで

 

これであれば 課長が

必死にとめる、

話を聞かず聞き流す、

のもわかります

 

それと

基本的にはブラック会社なので

成績が出ない人に対する暴力も

普通にある会社でした

(自分的には、グーは1回しかないですが)

(蹴られたのは、何十回もあります)

 

(6時間イスに正座)

(3時間机に正座)

 

(ゴルフのパターをフルスイングされて)

(自分の電卓が一瞬で

 粉々にされたこともありました)

 

そんな感じなので

完全に気持ちは離れていたのですが

 

その時点で 仕事をどうしてもやめれない

足かせがひとつありました

 

それが

「社員寮 (借り上げのマンション)にいたこと」

です。

 

次に住む場所の確保が

ちょっと困難な状況だったことと

 

社員寮を出るときに

違約金みたいなのを

数十万請求してくるらしく

 

(実際にされた人がいて、

 裁判を起こされてました)

 

これを、どうクリアするかでした

 

結局、

同時期に社員寮を出るやつと

共同でマンションを借りることで

次の住むところは確保でき

 

違約金的なところは

解約されない 社員持ち株の積立金をあてることで

決着しました

 

それからさらに数ヵ月後

まともに退職できそうにないので

「逃げる」

という決断をします

 

逃亡先は実家にしまして

親に事情を話して

1ヶ月ほどかくまってくれるように 頼みます

 

そのときの親は とくに何も言わず

「わかった」

と、だけ言ってくれました

 

そして

逃亡決行の当日 勤務時間を15分過ぎたくらいに

「今起きた。寝坊した」

と、電話を入れます

 

これで とりあえず

約1時間半くらいは 会社にこれないので

いなくても、自然といえば自然です

 

そして

日中に古本やら

電話の権利やら

リサイクル買取やらを 周り

 

金目のものはすべて 売り払って

実際に実家に帰るのは

深夜バスを使うことにしました

 

あまり うろちょろすると

誰かに出会う可能性があるので

パチンコ屋に身を隠し

漫画とか読んでましたが

さすがに飽きてきて

 

少し遊んで

(結局負けましたが

 5000円で、夜まで時間がつぶせた)

 

深夜バスのターミナルへ向かいます

 

そこで 体の異変に気づきました

明らかに 「軽い」 んです

 

肩に20キロくらいの荷物を 担いでいたのを、

おろしたような 感覚です

 

歩いていても

なんか 普段より前に進みやすい

妙な感覚がありました

 

ワイヤーアクションで

ほんのちょっと 上に引っ張ってもらってるような

 

完全に錯覚ですが

「少し宙に浮いている」

とすら感じます

 

自分では あの、完全なブラック企業体質の中

精神的なところでは

つぶされずに来たつもりでしたが

 

ほんとのところは 相当キテいたようです

 

このあと実家に帰って

4年ぶりに自分の顔を見た母親は

「ほんとは帰ってきたときに」

「怒ってやろうと思ってたけど」

 

「びっくりするくらい」

「ぼろぼろになっていたから」

「よっぽどなにかあったんだろうと思って」

「何も言えなくなった」

 

と、言っておりました

 

実は精神的にも

ぎりぎりのタイミングだったのかも しれません

 

実家に帰って

「もうしばらく何も考えないで寝よう」

ということで眠った翌朝・・・

 

朝起きてみると 数年感じたことがない

深い眠りから覚めた感覚がありました

 

おきてもしばらくボーっとします

 

血圧も普通なので

朝は起きてすぐ動けるのですが

それは、 今まで単に眠りが浅かっただけ

だったんですね

 

 

それからは

実家に1週間ほどいて

共同で借りたマンションを解約するために

一度戻り

 

(一緒だったやつも結局

 彼の実家の親が会社に激怒して

 強制送還されたため)

 

荷物も完全に引き上げて

その会社からは 完全に逃亡することができました

 

後日談として

自分が逃亡しようと考えていた時点で

会社の資金繰りが相当悪化していたようで

 

課長はボーナスの支払い延期

部長は月給まで支払い延期されたようで

みんなイライラしていたようです

 

(だからといって)

(やっていいことと)

(やってはいけないことがあります)

 

自分は 無断欠勤扱いなので

いろいろなペナルティがあるにせよ

さすがにいろいろ変で

最後の月の給料が 振り込まれていないこと

 

(こういう場合 問い合わせると)

(最後は手渡しなので会社に来いといわれる)

 

実際に辞めたやつが取りに行ったら

監禁同然で 数時間恫喝っぽいことをされた

ということらしいです

 

ただ、困ったのは

社会保険関係の手続きが 全く出来なかったこと

最後の給料明細、

離職票 健康保険、厚生年金の離脱関係 などは

法律的なところは詳しくないのですが

こういう場合でも

勝手に手続きされて 書類が送って来そうなものですが

(違うのかも)

次の就職のときに

とってもめんどくさいことになってしまいました

 

給料については 源泉徴収表がないため

年末調整、還付申告ができません

 

計算したら 成績の悪い自分でしたが

それでも、歩合給などのところで

所得税の還付が20万くらいあります

 

税務署に問い合わせると

源泉徴収表がないとできない」

「会社は出す義務があるので」

「会社に問い合わせてください」

 

事情を説明しても

「会社は出さないといけないんですけどねえ」

と、原則を譲りませんでしたが

 

「ただ、会社が倒産したとかで」

源泉徴収表が物理的に入手できなくなったら」

「給料明細でもOK」

ということを教えてもらいました

 

「還付申告 (申告したら、税金が戻る申告)

 の、時効は5年なので」

「それは、注意してください」

ということでした

 

会社に連絡を取る気がないので

あきらめかけたところですが

会社が倒産するほうに 賭けることにしました

 

そうこうしているうちに

それから約8ヵ月後に 会社が倒産しまして

 

税務署に問い合わせたら

「インターネットでも新聞記事でも 何でもいいので」

「倒産した事実が書かれているものの」

「コピーをもって申告に来てください」

以下 還付の申告もなんとか終わって

後日、

所得税の還付金 約20万が振り込まれまして

ようやくその会社との縁も

ようやく完全に切れた と思ったのでした

 

(ちなみに数日して住民税8万納めろときました)

(こういうのは、ほんとに早いです)

 

この会社にいて思ったのは

やっぱりこういう会社には

勤めないのが一番です

 

当時を振り返ってみると

自分的には

「人生のうちで」

「修行のような期間があってもいい」

と、おもっていたところに

 

こういう会社もいいのではないか と、

就職してしまった という

「心のスキ」

が、あったのは間違いないようです

 

今は、

インターネットの口コミとか いろいろありますから

徹底的に調べましょう

 

就職とか さらに不動産を買うとか

人生を左右しそうなところは

迷いすぎるのも良くないですが

 

何も考えずに勢いだけでいくのは

やはり危険だなあ というのは、

実感してます

 

こんなところです では、また

不動産営業は他人の人生を左右するお仕事です

 

こんにちは やぐらです

 

注:今回は、

  さらにきつい表現がありますので

  ご注意ください

 

不動産営業時代に戻ります

 

ある日 とある独身男性

(Fさんとします)

に、電話営業をしておりました

 

電話の段階では それほど、

売込みを掛けずに

「会って話をする」

を、メインに話をしておりますが、

 

自分的には もう一歩で

Fさんが

「じゃ、一度話を聞いてみましょう」

となりそうな気がしますが

なかなか最後のところは 拒否してきます

 

いろんな角度から

「こうですよ」

「ああですよ」

もう

「人生について1度考えましょう」

みたいなことまで 言ってみましたが

 

Fさんは、

「うん」

と、いいません

 

それどころか

だんだん人生に対して

後ろ向きなことまで 言い出してきます

 

F「せっかくですけど」

F「人生、先のこととか」

F「考えてもしょうがなくないですか?」

F「マイホームとか」

F「自分には必要ないです」

や「いやいやいや・・・」

や「そんなことはないです」

や「それでですね・・・」

 

そんな攻防が30分くらい続きました

それを、横で聞いていたH君

(例の「おれおれ」の人です) が、

 

H「ちょっと、オレに代わって」

 

と言って、 自分から受話器を取り上げました

 

H「あー、すいません」

H「私は、やぐらの上でやってます」

H「Hといいます」

H「いま、横で聞いてたんですが」

H「すいません、やぐらが熱くなってしまって」

 

その後の会話は よく刑事ドラマにありそうな

突っかかっていく若手刑事と

「まあまあまあ」

といって、 後ろから出てくるベテラン刑事 と、

ほぼ同じ状況になります

 

そして、 2、3分後・・・

 

H「わかりました。」

H「では、当日はやぐらのほうが」

H「お伺いしますので」

H「失礼します」

や「(!)」

H「やぐら、アポはこうやって取るんだよ」

や「(はー)」

 

このとき、H君の隣で聞いてましたが

(相手のせりふは聞けませんが)

(こちらが何を言ってるかで)

(相手が何をいってるか、だいたいわかる)

 

(H君が、代われと言ったのも)

(相手が、何をいってるのか)

(だいたいわかっているため)

 

自分との違いが 正直言ってよくわかりませんでしたが

結果的には、

自分はアポが取れなくて

H君はアポが取れた

というはっきりした事実があります

 

(これが、成績トップと)

(自分との差なんだろうな・・)

 

と思ってました。

 

この時までは・・・・です

 

この会社のシステム上

最終的に契約になった場合は

自分の成績になります なので、

 

お客さんとの 直接の営業の交渉は自分になります

ただ、 自分は下っ端なので 課長が必ず同行します

 

 

さて H君がセッティングしたのが

あの電話から2日後の 平日の18時

 

アポ当日 Fさんのアパートの前に到着します

 

日も暮れまして 周りの家の明かりが 点き始めてますが・・・

 

課「まずいなー」

や「まずいですね・・・」

 

Fさんの部屋に明かりが点いてません

 

とりあえず18時になったので

ドアの呼び鈴を押しますが 反応がありません

 

直接ドアをノックしても これも反応なし

 

携帯から部屋へ電話すると

中のほうから かすかに呼び出し音がなってます

 

電気メーターはゆっくり

(夕方、電気を使っていると  それなりに早くまわる)

 

アパートの裏側が見える 道路に回ってみましたが

明かりは点いてません

 

で、結論

 

課「いねーな」

や「すいません」

 

平日のアポは 仕事の関係で遅れれくる人もいるので

それから、1時間ほど待ってみましたが 帰ってきません

 

課「帰るか」

や「はい・・・」

 

レポート用紙に

「待ってましたが、帰ります」

「連絡ください」

と書いて、名刺と一緒にドアポストに 差し込んでおきました

 

課「いねーのはしょうがないんだけれど」

課「こういうのは、契約決まるから」

課「必ず、追いかけとけよ」

や「わかりました」

 

その後、会社に戻りまして

H「どうだ、決まっただろう」

や「いなかったです」

H「そうらしいな」

H「でも、あれは決まるよ」

や「はい・・・」

 

課長とH君が 「決まる」 と、言うので

なんとか交渉の場が持てれば おそらく決まるんだろうな・・・

とは、思ってましたが・・・

 

 

 

それから3日ほどしまして

意外なところから連絡がきます

 

部長「やぐら、電話」

部「○○県警だって」

や「はー」

部「何したんだよ」

や「何もしてませんよ」

 

電話に出ると

 

警「営業部のやぐらさんですか?」

や「はい、そうです」

警「△市▲町のFさんはご存知ですが」

や「いちおう知ってます」

警「最後にFさんとお会いしたのはいつですか?」

や「いや、会ってません」

警「会ってないんですか?」

や「電話で約束した日にいなかったので」

や「会ってません」

警「あなたの連絡先の紙は、あれはなんですか?」

や「約束した時間にいなかったので」

や「こちらに連絡ください、とういことです」

警「もう一度聞きますが、会ってないんですね」

や「会ってません。顔もしらないです」

警「わかりました。責任者の方に代わっていただけますか?」

 

電話を課長に代わり

課長が数分話して終わった後

部長となにやら話をしています

 

数分の後

課「やぐら、あの客はもう電話するな」

や「あっ、はい」

 

部長が営業全員を急遽集めます

部「△市▲町のFさんという人に営業かけてたやつは」

部「今後、いっさい電話しないように」

部「以上」

 

同じお客さんに、

うちの会社内でダブっていることが よくあるので、

自分以外でも、

Fさんに電話をかけててた人は 2,3人いました

 

クレームがものすごい人が たまにいて、

「電話するな」

というのは、ありますが

基本的に、 うちの会社は多少のクレームには、

まったくひるまないので、

(クレームを受けた人から  契約することもよくある)

 

よっぽどなにか特殊なケース・・・

 

でした。

 

 

その日の業務が終わりに近づいたころ

自分と、H君が呼ばれます

 

課「やぐらが、約束したFさんだけど」

課「○○県の山の中で、遺体で発見されたそうだ」

や「!」

H「!」

課「うちに連絡が来たのは」

課「やぐらが、連絡先を入れておいたからだ」

課「こちらを疑ってるというよりは」

課「知ってることがあったら」

課「教えてほしい」

課「みたいな感じだった」

 

いきさつは、こうなります

 

Fさんは会社を無断欠勤したようで

会社 ⇒親族 ⇒警察 と、

連絡がいき うちに電話が来た というわけです

 

課「はっきりとは、いってなかったけど」

課「自殺っぽいな」

課「やぐら、最後に会話したのはおまえだよな」

や「いや、H君です」

H「自分ですけど」

H「そんな変な感じはしませんでしたけどね」

や「自分と話した限りでは」

や「多少、後ろ向きな印象でしたけど」

や「自殺しますかね」

や「人それぞれですけど」

課「わかった」

課「今日のところはこれで終了」

 

ということで その日は課長のおごりで

食事をご馳走になりました

 

そして この後に起こることで

自分の中の 精神的ななにかが

プツリと切れることになります

 

 

次の日

いままで書いてきた

ある程度の人数が集まると

どうしても一定数いる

という人たちが登場しだします

 

「よう、やぐら」

「なんか、お客さんのとこいったら」

「死体発見したらしいな」

や「違いますよ」

 

「おっ」

「これはこれは」

「殺人営業のやぐらさん」

や「そういうのやめましょうよ」

 

「おれからマンション買ったやつで」

「破産したやつはいるけど」

「死んだやつはいねーなー」

や「・・・・」

 

「やぐらが電話した時にさー」

「ほんとはもう死んでてさー」

「幽霊と会話してたんじゃないの?」

や「さすがにそれはないと思いますけど」

 

一番ひどいなあと思ったのは

「どうも、死んだってのは」

「うそくさいんだよね」

といって、 Fさんのところに電話したやつがいました

 

や「さすがに、やめたほうが・・・」

 

「こんにちは」

「××不動産の●●といいます」

「えっ」

「あ、そうでしたか」

「失礼しました」

「なんか、この部屋の人は」

「亡くなったので」

「2度と電話しないでください」

「って、言われたよ」

や「やめましょうよ」

 

・・・・

 

この会話は、

発言者のイニシャルとかも 入れませんでしたが、

複数の人です

 

しかも、

営業成績のいい人たちばかりです

 

この前に 葬儀屋の話を、なぜしたのかといえば

「死者に対する態度」

が、あまりにも違うからです

 

かたや、仕事

かたや、会ったこともない知らない人

 

または

 

かたや、ほぼ毎日死に直面している人たち

かたや、現実感のほとんどない人たち

 

考え方はひとそれぞれでいいのですが

 

自分の中で、

「この会社、この人たちは」

「人の不幸をなんとも思ってないらしい」

 

直接関係ないとはいえ ちゃかすほどのことなのか?

という、気持ちが芽生えます

 

実際に口に出すのはさすがに・・・・

 

こうなると

すべての見方が 反対側になってしまいました

 

すごい売れる営業マンを 基本的には

「すごい人」

という、尊敬の念はありますけれど

 

相手が必要としてないものも

無理やり売って 自分が稼いでいる・・・

 

みたいな感覚に一度なってしまうと

 

もう、営業として売れなくなってしまいます

 

課「やぐらは、意識を変えないと」

課「ぜったい売れる営業マンに」

課「なれないぞ」

 

 

課「おまえさあ」

課「俺たちが売ってるものは」

課「そんなひどいものか?」

 

課長たちは 自分の性格を見抜いていたようですが

自分の方は結局のところ 自分のなかで

「売れる営業マン」

に変化するのを拒み続けました

 

なので、営業成績は 低迷したままでしたが

「別にそれでもいい」

という、

 

いい意味で達観、

悪い意味で現実逃避

するようになっていきました

 

結局、その会社には約5年いましたが

「自分の人生にとって  いちおう意味のあった時間」

と、自分に言い聞かせるように しています

 

不動産営業時代のお話はこれで 終了にします

 

やめたときに またびっくりしたことがありましたが

 

また次回にでも

では、また

最後まで抱きしめてあげてください

 

こんにちは やぐらです

 

注:今回は多少表現のきついところが

  ありますので、ご注意ください

 

不動産営業時代に出会った

いろんな人を紹介してきましたが

ちょっとブレイクして

 

それ以前の職場にいた

楽しい人を紹介したいと思います

 

その職場は 「葬儀屋」 です。

 

正確に言えば

「葬儀屋専門の人材派遣会社」

です

 

なぜ、この仕事を選んだのかと言えば

なんといっても給料の高さです

 

ランクはA~Gまでありましたが

Aランクは、日給28000円でした

 

具体的なランクの違いは

仕事の処理能力自体は、

A~Dまでは同じくらいなのですが

(Dでも、日給16000円)

 

何の差か、といえば

派遣先からの指名の回数なんだそうで

(キャバクラみたいでしたが)

 

先方から人員の注文が入ったときに

 

指名があれば、

その人を、

 

指名がなければ、

仕事させたい内容と、 支払える料金に応じて

 

派遣会社のほうから人選する、

 

というスタイルになっておりました

 

なお D~Gランクは

(クレームや無断欠勤とかなければ)

 

単純に仕事した回数で

ランクが上がっていきます

 

一番下のGランクは 日給5500円でスタート

 

Eランクは日給12000円でしたので

 

なんとかここになるまで がんばりたいところです

 

 

 

そして 派遣初日

 

自分はA葬儀社に派遣されました

 

当日は、

向こうの社員5人と

こちらから Aランク1人と

見習いGランクの自分

ランクはちょっとわかりませんでしたが

仕事はある程度なれた風の人が、4人

 

自分への仕事の指示は 案内看板

(よく電柱とかにある  やぐら家 ⇒   みたいなやつ )

の作成でした

 

木の枠に布を張り

ピンと張って裏側を

建築用のホチキスみたいなやつで

ガシガシうっていきます

 

ほかの葬儀屋社員と

こちらのほかの派遣スタッフは

なにやら車に積み込んで

出ていってしまいました

 

ひとりぼっちになった自分は

延々看板を作っていきます

 

昼時に 葬儀社の女性の社員から

「休憩にしていいよ」

「ここでごはん食べな」

と言われたのみで

 

休憩後にまた延々看板を作っていきます

 

夕方になって

出て行った大半の人が帰ってきて

なにやら作業して1日終了でした

 

日報の書き方を教わり

葬儀社をあとにします

 

 

 

Aランクの人 (AAさんとします) から、

 

AA「ちょっとお茶飲んでいこう」

と誘われて、

いろいろ話を聞くことにしました

 

AA「やぐら君だね」

や「はい」

AA「やぐら君は、今日は完全な見習いで」

AA「給料はうちの派遣会社もち、だったんだ」

や「どういうことですか?」

AA「仕事の研修として、料金は取らないから」

AA「仕事を一通り見せてあげて」

AA「みたいなことだね」

や「そうなんですか」

 

そのあと、今日の仕事は何をしてきたか、

どういう給料システムになっているのか

というのを教えてもらいました

 

AAさんは 勤務日数を少なくしたいタイプで

日給28000円でも

月10~12勤務くらいしかしないそうで

 

AA「だって疲れちゃうでしょ」

なんだそうです

 

AA「それでなんだけど」

AA「おそらく次回からは」

AA「いろんなとこ行かされるから」

AA「ひとつだけ注意しておいてほしい」

AA「葬儀屋がある」

や「はい」

AA「Z葬儀店だ」

や「覚えました」

 

 

AA「ここは、社員はみんないい人で」

AA「缶コーヒーとかも、何本もくれる」

や「なにがまずいんですか?」

 

AA「ここは、警察と取引がある」

AA「つまり、身元不明の事故死体、とか」

AA「水死体の処理もやってる」

や「処理もするんですか?」

 

AA「解剖とかじゃないよ」

AA「基本的には納棺だね」

や「棺に入れるんでしたっけ?」

 

AA「そう」

AA「そのうち見ると思うんだけど」

AA「自然死とか病死は、」

AA「基本的にはきれいなの」

AA「血の気はさすがにないんだけど」

AA「ただ、目をつぶってるだけ」

AA「みたいなのもあるくらい」

や「はい」

 

AA「ただ、水死体とかは」

AA「1度だけ見たことがあるけど」

AA「さすがに表現できない」

や「そうなんですか」

AA「基本的に葬儀屋の社員がやるから」

AA「回ってくることはないはずだけど」

AA「ほんとのごくたまに人が足りないときに」

AA「うちにまわってくる」

や「そうなんですね」

 

AA「だから、変にビビる必要はないんだけど」

AA「かといって、なめすぎなのもだめね」

AA「そういう仕事ですよ」

AA「ということは覚えておいてほしい」

や「わかりました」

 

その後、

酒を飲みにいこうと誘われましたが

自分は、無口な人見知りなので

やんわりと断っておきました。

 

 

それから 何件か仕事をこなして

1ヶ月位したときに

ある葬儀社に派遣されました

 

こちらからは 自分とBくんです

 

Bくんは全くの初日です

 

行き先は 某公営団地です

 

葬儀社の社員2人と

自分、B君で 納棺の予定でしたが

トラブルが発生しました

 

棺が、団地の部屋の中を 通らないらしいのです

 

空の棺であれば

多少立てたりすれば

何とか部屋の中を通せたのですが

 

納棺してしまうと

棺を立てるわけにはいかないからです

 

や「どうするんですか?」

葬「んー」

 

葬儀の場所は その団地の集会所なので

とりあえず1階に 下ろせればいいのですが・・・

 

ちなみにここは 団地の13階です

 

まず、空の棺を 先に集会所へ下ろします

 

そして・・・

 

葬「よし」

葬「やぐらはエレベーターのドアを」

葬「開けっぱなしにして」

葬「誰も乗せないで待ってろ」

葬「Bは、うちらについてきて」

 

3人が部屋へ

自分は エレベーターをキープして

ドアを押さえて 待っていました

 

ただ、3人が なかなか出てきません

 

そのうち同じ階の住人から

「なんでとめてんだよ」

と、絡まれてしまったので

(エレベーター1往復分の時間は、

 出てこないだろう)

と、思って 先に行かせました

 

すぐ、ボタンを押して

また、あがってくるのを待ってましたら

3人が出てきてしまいました

 

その姿は・・・

 

毛布で何かをくるんだ 棒状のものを、

B君と葬儀屋の社員が

しっかり抱っこしています

 

葬「エレベーターはどうした?」

や「すいません」

葬「なにやってんだよ」

や「・・・」

何も言えません 自分の明らかなミスです

 

エレベーターが来るのを待つ間

3人を観察してましたが

それにしてもB君は がっしりと抱いています

 

(B君・・・

 その毛布の中身は

 あれですよねえ・・・)

 

 

待つこと30秒

今度は、途中に乗ろうとしてきた人を

何とかお断りして

1階の集会所へ到着

 

葬儀予定の集会所で

(祭壇はセッティング済)

無事、納棺を済ませました

 

葬儀屋の社員からは

その後は 特に怒られはしませんでしたが

 

葬「彼をフォローしておいてね」

や「はい」

 

とだけ言われて

その日の作業は終了です

 

 

帰り道 B君は放心状態です

 

や「落ち着いた?」

B「いやー、遺体を抱くって」

B「初めてですよ」

や「おれは、やったことないよ」

B「うそでしょ」

や「いい経験したね」

や「普通じゃできないよ」

B「いやー」

その後は 「いやー」

しか言わなくなってしまいました

 

自分はそのときまでに

ご遺体はいくつか見てるので

なんとか慣れてきたころですが

 

B君は全くの初日で

大変だったと思います

 

や「おつかれ」

や「明日、ちゃんと来いよ」

B「いやー」

 

まあ、予想はしていましたが

B君は、その日のみで

派遣会社のほうはやめてしまったと

後で聞きました

 

それにしても

毛布を2重にしたくらいだと

中の感触はわかるかなあ・・・

どうだろう?

まあ、

今回の話は

面白い人ではないような気もしますが

B君はこの日のことは

一生忘れないのはずです

 

自分もこのとおり

覚えています

 

葬儀屋の話は

とりあえず こんなところで

 

なぜ、急に 葬儀屋の話になったかというと

 

「今夜・・・・・・」

「だれかが・・・・」

「○ぬ・・・・・・」

 

からです

 

次回はまた

不動産時代のことにします

では、また

トップ営業マンになるための要素を「さらに」考えてみた

 

こんにちは やぐらです

 

さらに、

いろんな人たちのことを

紹介いたします

 

20年以上前の話なので

ところどころ思い出しながら

書いておりますが

 

忘れないうちに

書き残しておくことにします

 

前回、言い忘れましたが

自分が他人から聞いた

という事自体は、事実ですが

 

あくまでも

他人が言ってることなので

話そのものの内容の真偽は

正直、不明です

 

 

その3:入り口は無限、出口はひとつ

D君の才能

普段は電話でアポ取りしてますが

たまに 「外行ってこいよ」 という、

営業部長からの ありがたいお言葉があると

飛び込み営業に切り替わります

 

最初のうちは

「パチンコ屋とかでさぼれるんじゃね?」

と、思っておりましたが

 

「1時間ごとに

 飛び込み先から電話を借りて、

 発信通知で部長に電話する」

 

というルールがあり

これが、とても難易度が高いのです。

 

これが、出来ないと

部長のシャドーボクシング

シャドーでなくなったり、

 

部長の竹刀の素振りが

「あれ、なんかあたってる音がする?」

みたいなことになります

(以下、自粛)

 

自分は、

この会社に5年間いましたが

飛び込みで契約になったのは

1件だけでした

 

さて、

自分の入社2年後輩のD君です

 

成績のほうは、

常に中位くらい 少なくとも

「トップ営業マン」

とは、呼ばれないくらいでした。

 

ある日、

全員ではないのですが

飛び込み営業に行かされてまして

(自分は社内にいた)

しばらくして、

部長あてに電話があり 電話を切った後、

「おおおおお、Dが今飛び込みで交渉してるぞ」

「これ、決まるぞー」

と、シャドーボクシングをしながら

叫んでいます

 

飛び込み先に、

入りこめた ということですね

 

その後、

数回電話があって

どうも本当にいい感じそうで

 

「わかった。A(課長)を行かせるから

 もうちょっとがんばれ」

 

課長投入で、

社内にも 「ホントに決まりそう」 という、

雰囲気になります

 

結果、

さらに数時間後 「よし、よくやった」 と、

部長が電話口で叫び

契約成立のようです

 

このときのことで D君は

「飛び込みのエース」

になります。

 

 

さらに別のある日

D君がまた飛び込みで

契約を決めてきます

 

さすがに気になったので

どんな風にして契約になったのか

いきさつを聞いてみました。

 

最初は普通に呼び鈴押したら

女の人が出てきたそうです。

 

(あー、女性か・・・)

 

うちの会社は

独身男性をターゲットにしているので

スルーして帰ろうと思ったら

女性の後ろから 男性が大きい声で

「おい、そんなんで開けんじゃねーよ」

女性に対して怒ってるようです

 

営業が来ても

軽くあしらっておけばいいのに

なんでドア開けてんの?

ということのようです

 

D君は、このとき

さすがに女性をかばいたくなって

D「すいません、僕のせいだったらごめんなさい」

D「すぐ、帰りますんで」

 

そうすると

男「おれはこの女に言ってんの」

男「わかってんのか。おまえ」

とキレだしたそうです

 

D君は

状況がちょっとやばいと思ったのか

つい

 

D「そんな言い方しなくてもいいじゃないですか」

男「なんか文句あるのか」

 

で、口論になったそうです

 

口を濁してましたが
どうも1発くらい
殴られてるようでした

や「ほう、それでそれで?」
D「それから、なんだかんだで決まりました」
や「その、なんだかんだを教えてよ」
D「そこは、企業秘密ですよ」

営業同士は仲がよくても
成績を争ってるライバル同士ですので

営業している地域とかやり方とかは
他の人には知られたくないのが
正直なところです

売れるやり方があったとして
他の人に真似されたときに
真似したほうが
たくさん売る
ということが実際にあります

 

このことは

風がふけば ⇒ 桶屋がもうかる

 

みたいに言えば

痴話ケンカに巻き込まれたら

⇒ 分譲マンションが売れた

 

ですからね

 

可能性を最初から絞ってはいけない

ということなんですね

 

 

その4;とっても自然

これも飛び込み関係の話

ある夏の日 飛び込みをすることになりました

 

ただ、

ハンパなく暑いので

水分補給がものすごいことになりまして

 

自分はその日、

水分補給6リットル以上になりましたが

体重が4kg落ちました

 

いま思えば 熱中症にならなかったことが

不思議なくらいです

 

夕方、会社に帰ってきて

替えのネクタイにしようかと思ったら

汗で結び目がぬれてしまって

ほどけなくなり

もったいなかったのですが

そのネクタイは、はさみで切断しました

 

それから 会社で契約してる

フィットネスクラブのサウナに行っていい

ということになり

 

自分と先輩のHさんと

2人で向かっておりました

 

や「Hさん、なんかさっぱりしてますね」

や「パチンコ屋でサボってたんですか」

H「失礼なやつだな」

H「ちゃんとやってますよ」

や「さすがに汗かいてないのは、おかしいですよ」

H「そんなことないよ」

H「と言いたいところだけど・・・」

H「内緒だぞ」

 

と言って話してくれた内容は

またまた

「こんな人いるんだ」

というものでした

 

H「午前中はちゃんとやってて」

H「飯食った後の午後の1件目で」

H「女性がドアを開けてくれたんだけど」

H「さすがに暑いし、さぼりたくなったから」

H「ためしに言ってみたんだ」

や「何て言ったんですか?」

H「あー、こんにちは」

H「すいません。シャワー貸してもらえます?」

や「よくそんなこといえますね」

H「そしたらさ」

H「あーはい。こちらです」

H「どうぞって。案内された」

や「Hさん。ついていいうそと」

や「ついちゃいけないうそがありますよ」

H「だから、さっぱりしてるのは

H「1回汗流したからだよ」

や「バスタオルとかは?」

H「ふつうに貸してくれたよ」

や「で、すぐ帰ったんですか?」

H「いや、さすがに暑いから」

H「一応営業してみたら」

H「転勤で来てて持ち家はあるって」

H「そのあと3時間くらいいた」

H「そこから、別の家風に何回か」

H「会社に電話してたよ」

や「よーやりますね」

 

ほんとの話なのか

にわかには信じられないのですが

 

このHさんは

ナンパも相当の実力者なので

女性がらみのことは

たしかにやってそうな感じもします

 

 

 

この話の場合

 

1.話自体がうそ

2.話はほんと

3.不動産だけでなく実は自分自身も売り込んでいた

 

が、考えられるため

何が本当か

自分にはよくわからなくなってしまいました

 

ただ言えることは

とにかく自然にことを運べば

すんなりいってしまうのかなあ ということは

とっても勉強になりました

 

最後に聞きなれたフレーズを・・・

もういいね

 

では、また

トップ営業マンになるための要素を考えてみた

こんにちは やぐらです

 

営業のお仕事を

されていらっしゃる方のために

 

自分が出会ってきた

とっても売る人たちの

思考、発想、行動力

なんかをお伝えしたいと思います

 

おそらくですが

この人たちのまねができれば

売れるようにはなるとは思いますが

 

劇薬のような気もするので

ご使用の際には、十分ご注意ください

 

 

その1:なんでも売ってくる

基本的には不動産の営業で

分譲マンションを売っていたのですが、

住宅ローンの関係で

いくらお客さんが買う気でも

契約できないこともよくあります

 

そんなときは

提携してる生保、損保なんかを

お勧めすることにしてますが

それすら通らないこともあります

(たまに、生保を3つ4つ入っている人がいて、

 生保の加入を拒否されることがあります)

 

 

A課長のお話

とある独身男性(Bさん)のところへ行った時のこと

他の支払いの関係で

住宅ローンが組めない と、なったとき

(車のローンを組んでると、まず無理)

(電話の段階では、正直に言わない人も結構多い)

 

部屋を見渡すと

ガンダム」 「その他宇宙系のもの」

が、あったそうです

 

課「宇宙関係好きなんですか?」

B「そうですね」

課「・・・・」

課「実はですね」

B「はい」

課「内緒に出来ますか?」

B「なんでしょう?」

課「うちの会社、不動産やってますけど」

B「はい」

課「特別な方にだけ、木星の土地も売ってるんです」

B「本当ですか?」

(自分の感覚だと、このリアクションがまずおかしい)

 

課「この土地は、銀行ローンも特別なものがありますから」

B「そうなんですか」

課「Bさんでも通るかもしれません」

課「Bさんも持てれば持ちたいですよね」

B「ええ」

課「会社に電話したら」

課「『いまもう一件交渉が入ってるので、

  先着した方を優先する』」

課「って言われました」

B「どうすればいいんですか」

課「書面でとりあえず」

課「申し込みの意思を示せば」

課「私のほうで、会社に頼んでみます」

B「そうですか」

 

・・・・・

 

 

という話を、ちょっとした手すき時間に

A課長から言われました

 

課「やぐらはこの話信じるか?」

や「申し訳ないですけど」

や「さすがにうそくさいですね」

 

A課長は、ノリがいいひとで

「ほんと」か「うそ」か 怪しいことを

いっぱい言う人だったからです

 

課「それで、もらってきたのがこれだ」

といって見せられたのが

 

ただのレポート用紙に

Bさんの自筆っぽい字で

 

「この書面により」

木星の土地を購入する意思がありますので」

「よろしくお願いいたします」

「日付、B(署名)、印鑑」

 

と、書かれていたものです

 

課「やぐら、売る気になれば何でも売れるんだよ」

や「そうなんですね」

や「(ほんとかな?)」

 

といって、

その紙をシュレッダーにかけたあと

 

課「一応断っておかないと」

 

といってBさんに電話し始めました

 

課「もしもし、Aです」

課「今回、ちょっとの差で」

課「他の人が契約することになりまして」

課「いま、火星のほうで企画がありまして」

課「そのときは、1番に連絡します」

課「失礼します」

 

もう、周りは大爆笑です

 

課「このお客さん」

課「やぐらにやるよ」

や「ありがとうございます」

や「(いらないかなー)」

 

とりあえずは いたずらで済む範囲?

 

ちなみにA課長は

とっても営業成績のいいひとで

20歳で 年収1000万超えていたらしいです

 

 

 

その2:さらに何でも売ってくる

C課長の昔話

課「自分が新人のとき」

課「上司と電車の先頭に乗ったんだ」

課「昼過ぎだから満員じゃなかった」

課「そしたら上司から、チューインガムを渡されて」

「上『これを車内の乗客に、1枚500円で売って来い』」

「上『今、先頭車両だから、ケツまで1往復してこいよ』」

課「って、言われたからやったよ」

や「売れるんですか?」

課「これが買う人いるんだよ」

課「自分でびっくりしたけど」

課「実際にいた」

(実は、自分もやらされたことがあります)

(羞恥心というか、なにかのプライドというか)

(そんなものからの抵抗がすごかった)

(という記憶があります)

 

課「売ってきました」

課「って報告したら」

「上『なんでその人が買ったと思う』」

「課『かわいそうだとおもったんですかね』」

「上『500円はかわいそうで、出せる金額か?』」

「課『ちょっと高いですかね』」

「上『簡単に言えば、その買った人にとって』」

「上『500円分の価値が、なにかしらあったからだ』」

「上『直接その場面は見てないから』」

「上『なんとも言えないけれど』」

「上『それが何なのかがわかれば、おまえは』」

「上『売れる営業マンになれるはず』」

 

課「という話だ」

 

この課長も 23歳で

年収2000万 あったといううわさです

 

ちなみに この話に出てくる上司は

自分の部下に必ずやらせるそうで

売ってくる人は 100%売れる営業マンになるとか

(自分は、別の人にやらされましたが、

 ガムは売れなかったです)

 

おそらくこの人たちは

不動産以外でも ほんとに何でも売りそうです

 

「おれだったら」

「戦闘機も売れそうな気がする」

 

みたいなことまで 言う

別の人もいたくらいですからねえ・・・

 

おまけ:

自分のいた会社は倒産してしまったので

いまは、ないですが

 

ここに登場した人は

みんな独立して 何かしらの会社の

「社長」

になってるようです

 

自分もがんばろう

では、また

営業マン必見!何の抵抗もなく、会ったばかりのあなたから、喜んで買う人は意外といる

こんにちは やぐらです

不動産営業のお話ですが

いろんなことがありまして

「世の中こんな人もいますよ」

というのを、お伝えしたいたところですが、

 

「特定される」

ということに配慮しないといけないため

正直ちょっと苦慮しております

 

いろんな話を下書きしてためておりますが

あまり他では聞かないことばかり

かつ、

当時、業界内では有名な会社らしかった

ところもありますので

 

(20年くらい前に不動産営業をしている人に、

 『あの会社ね』と言われたことが数回あります)

 

なるべく、特定されないようなお話を・・・

 

なので、今回は短めの話をいくつか・・・

 

その1:何でも買う人

 

入社は自分の2年後輩で

当時22歳のY君がいました

 

彼は高校卒業してすぐ結婚して

(奥さんも同学年)

子供もいます

 

彼の前職は、印刷関係で手取り13万くらい

「なかなかしんどかったですよ」

といっておりましたね

 

彼の奥さんは若いですが お金の管理とか、

まだ小さいお子さんを 自分の実家にあずけて、

働きにいったり 彼女のほうもがんばってます

 

その後、

Y君は営業成績年間トップとかを 取るようになり、

年収も22歳で1000万円を超えていたようで

「嫁に楽させたい」

と、いっておりました。

 

その後、自分たちのところとは違いますが

分譲マンションを、さっさと購入し

(住む場所にこだわっていたため)

車も、現金で結構いいのを買ったようです

 

ところがしばらくして ちょっとした変化があります

 

Y君が家に帰ると

「どうも誰かを家に上げた形跡がある」

と、感じるようになり

これが、数回あったところで

嫁に聞いたみたそうです

 

「だれか来たの?」

 

そうすると嫁は

「営業の人が来たよ」

とのこと

 

「何の営業?」

と聞いたら

「黙ってたけど、掃除機新しくしたの」

というお答え

「いくらしたの?」

「たったの30万だって」

「(!)」

 

Y君が言うには

「自分の嫁がまさか買っちゃうとは

 思ってませんでしたよ」

そりゃそうでしょうね。

 

その後Y君の口からは

「買った覚えのないシャネルのバッグとか」

「見たことのない、『もふもふ』のコートとか」

(のちにミンクと判明)

 

そんなことばかり

 

周りは自分も含めて大爆笑してましたが

「結局、稼いだ金は、

 嫁が派手になっただけじゃねーか」

「そういうことになりますね」

 

それからY君は、

家計の管理をしばらくは

自分でするようになったということです

 

自分がなんか売りにいけばよかったなあ・・・

 

 

その2:いっさい断らない人

 

いつのことか正確には忘れましたが、

その会社の事務の女の子と

(Dさん)

たわいもない会話をしておりました。

 

話の流れで

D「そういえばNさんのこと知ってます?」

 

1年前に退社した事務の女の子です

 

や「名前と顔なら知ってるけど」

D「そりゃそうでしょうけど」

D「どんな人だったか知ってます?」

や「そういう風に言われたら」

や「正直よくわかんない」

や「仕事以外だとしゃべったことないし」
D「あの人、一切断らない人だったんですよ」
や「断らないって何を?」
D「男の人から誘われたら一切断らないんです」
や「飲みとかでしょ?」
D「飲みもそうですけど、すぐしちゃうんです」
や「それは普通断るでしょ」
D「それが断らないんです」
や「なんで知ってるの?」
や「自分から言うわけ?」
D「全部自分から言うんです」
D「だから、女子社員全員で」
D「そういうのやめたほうがいいよって」
や「たしか彼氏いるでしょ?」
D「いても関係ないんですから」
D「やめた男性社員は全員関係もってますよ」
以下、続く

そうなんだねえ
もう少し早く知ってれば・・・
断らない人って、以外といますねえ

 

 

その3:営業職は結構簡単にものを買う

 

自分がいた会社だけなのかもしれないですが

社員同士の中はよかったほうなんだと思います

ただ 結局は男の子の集まりなので

(営業は、男50女3くらいでした)

「おれってすごいんだぞ」

「お前には負けない」

みたいなことのやり合いでした

 

だれか1つ契約すれば 「じゃあオレも」

だれかが3000万の物件をうれば

別のだれかが3500万の物件を売ってくる

みたいな感じで

とってもいい雰囲気だった時期もありました

(ただ、長くはつづかなかった)

 

で、持ち物も結構高価なものを買う人がいて

(ブルガリの腕時計とか)

 

次の週には それを見た違う人が

ロレックスの腕時計をしてきたりしてました

 

高価なものを買うには

売って歩合給を稼ぐのが 1番ですからね

 

で、よくよく聞くと

自分から買いに言ったのではなく

知り合いの営業とか

たまたま家に来た営業とかから 買ってるんですねえ

 

営業やってる分

変な偏見とかないからなんでしょうか?

 

(自分はあまりそういう感覚にはなりませんでした)

(そのせいか営業成績はかなり悪かったです)

 

さらにちょっと不思議なのは

3人の女性の営業の方たち

 

なにが不思議かといえば 3人とも

「100万円以上する着物を買ったことがある」

のです

(当然ローンで)

 

こんなの100%で一致しますかね?

 

3人とも『ものはいいですよ』とは 言ってますが、

どうなんでしょう・・・

 

日本の経済って 結局、

営業が売って

別の営業の人が 買ってるだけなのかもしれません

 

今回は

その1からその3まで

女性のことになってしまいました

 

では、また

コミュニケーションが「ずれる」理由とは?:対話分析のお話

 

こんにちは やぐらです

今回のテーマは 「対話分析」 です

 

これまで 「自我状態」 を、

書いてきましたが

自我状態は 当然、相手にもあります

 

おさらいですが

自我状態は3つ(5つ)

 

「P」:親のような私

CP:批判的、父親

NP:保護的、母親的

 

「A」:成人としての私

 

「C」:子供のような私

FC:自然な子供

AC:従順な子供

 

です。

 

この自我状態は、

その人の考え方のクセ、傾向 性格に

影響を与えています

 

なので

相手がいて、 対話(会話)をするときには

自分のほうからは 自分の自我状態で

相手に言葉を発します

 

このとき

相手から帰ってきた言葉は

相手の自我状態に 基づいています

 

基本的にはお互い無意識です

 

この時の お互いの自我状態によって

対話(会話)が

噛み合う、噛み合わない

が、おきます

 

ただ、

自我状態そのものに

いい、悪い、 は、

基本的にはないので

 

ニュアンスとしては

大雑把過ぎますが

「選択間違い」

「まぜるな危険」

こんなイメージです

 

 

 

 

会話の具体例のほうが

わかりやすいと思うので・・・

 

合うケース: 相補的交流(適応的交流)といいます

 

イメージはこんな感じ  

 

f:id:gogojuggler1969:20170919133516p:plain

 

ポイントは

「平行になっている」

ところと

「相手の自我状態をどう思っているか」

です

 

これがお互いに合うと

コミュニケーションは スムーズになります

 

 

自我状態が同じケース

自我状態が同じで

かつ

自分が思っている相手の自我状態も 合っています

 

P⇔P

自分「Cさん、なんか具合悪そうだね」

相手「そうですね。病院にいくように言ってみます」

 

お互い「NP」ですね

 

A⇔A

自分「雨、降りそうですね」

相手「なんか、暗くなってきましたね」

 

お互い「A」です。

 

「A」は、

今現在のこと、

自分が大人になってから 身についた経験、思考など

です

 

どちらも、

今現在の状況の把握や、

現状を分析している話なのが

わかります

 

C⇔C

自分「飲みに行こうよ」

相手「いくいく」

 

お互い「FC」です

 

これも わかりやすいでしょう

 

 

 

お互いの自我状態が違うケース

自我状態が違っても

「平行」

「自分が思ってる相手の自我状態と

 実際の相手の自我状態が一致」

で、あれば

コミュニケーションは スムーズです

 

C⇔P

子供「100点、とったよー」

親「すごいねー」

 

ごく自然な会話ですね

子供は「C」

親は「P」 です

 

「自分が思ってる相手の自我状態と

 実際の相手の自我状態が一致」

 

しているのが、

わかると思います

 

P⇔C

上司「ここ、間違ってるぞ」

部下「すいません。すぐ直します」

 

上司「CP」

部下「AC」

です。

 

これは、 一見良くなさそうですが

「平行」

「自分が思ってる相手の自我状態と

 実際の相手の自我状態が一致」

が、あっているので

 

コミュニケーションとしては

「合っている」

と、なります

 

ただ、

上司の「CP」が 強すぎると

別の問題が発生します

 

基本的には

以上の例を参考にしていただければ

相手にとっても

「自分が受けいられてる」

と、感じるように なるはずです

 

コミュニケーションは

相手ありきですので

お互い、気分よく 会話することを

目指してみましょう

 

ここで、 注意点があります

自我状態が

「平行」

「自分が思ってる相手の自我状態と

 実際の相手の自我状態が一致」

であれば

コミュニケーションが とりやすいのは

間違いないのですが

 

こんな例はどうでしょう

 

子供A「このお菓子盗んじゃおーぜ」

子供B「やっちゃお、やっちゃお」

 

お互い「C」です

 

コミュニケーションはとれていますが

良くないのは明らかですね

 

実は

コミュニケーションが取りやすい分

良くない関係 というのも築きやすく

 

相補的交流には

負の一面もあります

 

もし

 

子供A「このお菓子盗んじゃおーぜ」

子供B「そういうことは、しちゃだめなんだよ」

 

だと

 

子供Aが「C」

子供Bが「P」

です

 

子供Bのしていることは 間違ってはいません

 

ただ、

コミュニケーションのみをみると

子供Aは

「自分が否定されたような感じ」

を、受けると思われます

 

これは

「平行」

「自分が思ってる相手の自我状態と

 実際の相手の自我状態が一致」

に、なっていないからです

 

子供Aは

子供Bが「C」の自我状態だとおもったのに

実際には「P」の自我状態の反応が返ってきた

ということです

 

平行でない ⇒ クロスしている

ところから

これを

「交差(的)交流」

といいますが

 

これが

コミュニケーションが ずれる原因です

 

これについては 次回にします

 

最後まで読んでいただいて

ありがとうございます

 

管理人:やぐらじろう

 

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