自分の記憶は書き換えられるらしい
こんにちは やぐらです。
今回のテーマは 「記憶を書き換える」 です。
今までは 「対他人」 でしたが、
今回は、どちらかと言えば、 自分向けのテーマです。
(カウンセリング的には
対「相手」「クライアント」
で、使う手法です。)
記憶を書き換えると言っても、
実際に起こったことは
タイムマシンにでも乗らない限り 変わりません。
人間の記憶のメカニズムの一つとして
何を記憶してるのかといえば、
「起こった事実」 と 「そのときの感情」 です。
「記憶を書き換える」 というのは、
「『そのときの感情の記憶』を書き換える」
ということになります。
人間悩み事はつきないのですが、
悩む原因になったこと というのは、
探っていけば、なにかしら
「思い当たること」
が、あります。
カウンセリングだと
お医者さん、カウンセラーとの カウンセリングの中から、
相談者自身も意識してなかった
その原因となってることを、
あぶりだしてくれますが、
自分ひとりで 意識していることからでも、
その原因の一端には たどり着けそうです。
例えば、
「会社に行くのがつらい」
とします。
基本的には
「なぜ、そう思ったのか?」
を、どんどん深く掘り下げていきます。
「会社に行くのがつらい」 ⇒ 「なぜ(why)」ですが、
5W1Hで考えてみるといいでしょう。
「つらいと思うのは?」
いつ(When)
どこで(Where)
だれが(Who)
なにを(What)
どのように(How)
「上司に怒られたとき」
「仕事のことで相手先に迷惑をかけた」 など。
このときの感情を 確認しておきます。
感情の元になっている事実は
一応そのままにしておきます。
本人が思っている事実と
実際の事実は違うときもありますが、
個人が、自分で探ってみる ということなので、
これは、この段階では 自分の思ってる事実でいいでしょう
「上司に怒られたとき」
「仕事のことで相手先に迷惑をかけたとき」
⇒
「申し訳ないと思った」
「自分はなんてダメなんだ、と思った。」
とします。
このことが 記憶されているわけですが、
「上司に怒られて、
『自分はなんてダメなんだ』と思った。」
というのは、
「上司に怒られた」 という事実と
「『自分はなんてダメなんだ』と思った」 という感情が、
一緒になってますが、 これを、分けて考えます。
「記憶を書き換える」 のは、
「『自分はなんてダメなんだ』と思った」 という部分です。
「仕事のことで上司から怒られて」
そのことから
「『自分はなんてダメなんだ』と思った」
という思考になるのは、
何らかの原因、経験があるはずです。
小学生のとき 一生懸命やったと思ったのに、
先生にものすごい怒られた とか、
などです。
このときの状況と感情を確認します。
「みんながあまり真面目にやってないので、
自分ひとりががんばってみたけど、
結果的に出来てなくて、
先生からは、連帯責任としてすごく怒られた。
結果は出来てなかったとしても、
自分は一生懸命やった。
あの時は、みんなが悪い」
だとします。
このことからは、
自分という人間は、
「結果よりも過程を見てもらいたい」
「一人でやりたがる」
「仲間を説得しようとしない」
という 「思考のクセ」 があるのかも?
では、そういう風になった出来事は・・・
という感じで掘り下げていきます。
その「思考のクセ」の もとになっている部分を見つけて、
考え方を改めていく
これが、 「記憶を書き換える」 という作業になります。
自分自身を 見つめなおすときに
このことを思い出してみてください。
自分のことが もう少しだけ好きになれると思います。
では。