★「マナー講師」という職業の評判が相当悪いらしい
こんにちは やぐらです。
今回は「マナー講師」です。
どうも「マナー講師」という職業が、最近いわゆる「フルボッコ」状態になってるそうで、すこぶる評判が悪いようなのです。
実際、検索窓に「マナー講師」と入力すると、ほぼ「悪口」が続きます。
「害悪」とまで言われるくらいですから、相当ひどいんでしょう。
ということで調べることにしてみました。
まずは基本。マナーとは?
マナーって何?と聞かれたら・・・
言葉の意味というか、国語辞典的には
「マナー」=「礼儀」「作法」
です。
これは「そうでしょう」というしかありません。
さらに「礼儀」「作法」の意味を考えますと、この2つの言葉の違いがわかります。
「礼儀」
人間関係や社会生活の秩序を維持するために人が守るべき行動様式。特に、敬意を表す作法。
(引用:コトバンク)
「作法」
起居・動作の正しい法式
(引用:コトバンク)
日本語のほうは
「作法」=やりかた、行動様式
「礼儀」=「作法」のうち、特に相手に敬意を表すためのもの
で、すっきりします。
「礼儀作法」という言葉も、意味を考えると特に矛盾するものではありません。
ただ、細かいことを言うと、マナー(英:manners)の日本語訳が「礼儀」「作法」ということなので、英語の意味のほうが「解釈の範囲」が広く取られています。
この「解釈の範囲の広さ」が、いろいろ人によって言うことが違う、という現象を生み出すことになります。
厳密には「作法」に「敬意」は必ずしも必要ではないので、あるマナーに対して「作法」と思ってる人と「礼儀」と思ってる人の間では、「作法」はちゃんとしてるのに「礼儀がなってない」とか怒られたりするわけです。
これは、「マナー」の解釈の仕方に食い違いがあるせいです。
実際には、どうするのが「マナー」なのか?
「マナー」もいろいろな種類があります。
テーブルマナー(和食含む)なんかも、覚えきれないだけあります。
食器その他道具の使い方、使う順番など、かなり細かいです。
ただ、テーブルマナーはどちらかと言うと「作法」なので、(敬意を表すこともなくはないですが)、とりあえず「そんなもの」ということで覚えていけばいいと思います。
しかし、恐ろしくめんどくさくなるのが「ビジネスマナー」です。仕事中は、ほぼ「相手に敬意を表す場面」しかないとも言えます。気にしなくてもいいのは「同期の同じ役職の同僚」と会話するときくらいのものでしょう。
「ビジネスマナー」の目的は「相手に敬意を表すためのもの」ということは、ほぼ異論のないところです。当然「ビジネスマナー」は知らないよりも知っていたほうがいいです。
そこで、マナー講師から「ビジネスマナー」について教わるわけですが、どうにも納得がいかないことが多いらしい。このことは最初のマナー講師で検索したときの結果からもわかります。
これは、マナー講師の言う「どうやって敬意を表すのか?」という具体的な方法が、教わる側の人たちを納得させるものではないため、と思われます。
例として
・マナー講師が指導するマナーのやり方が、受講する側の20代から60代までのほぼ全年代の中でも誰も聞いたことがない
・マナー講師が指導するマナーのやり方が、どうにも嘘くさい。
・マナー講師が指導するマナーのやり方を、マナー講師自身がやらない(行動が自分を全否定している)
の、ようなことです。
具体的なマナーに対する疑問
・マナー講師が指導するマナーのやり方が、受講する側の20代から60代までのほぼ全年代の中でも誰も聞いたことがない
ビジネスマナーそのものに対する疑問です。
最近話題になった「はんこの角度」のお話です。
(引用:https://xn--wlr53q.net/use.html)
こんなやつです。
これについては、テレビ、雑誌などでかなり取り上げられましたが、どちらかというと「否定的」な意見が多いように思います。
個人的には
「足の引っ張り合いする大企業ならではのような気がする」
という意見がしっくりきます。
自分の経験では、このはんこの押し方はしたことがありません。
(むしろ、『曲がってる』と怒られたことはあります)
ハンコ関連のサイトでも、正しいハンコの押し方を紹介していますが、「まっすぐ押す」派が優勢と思います。ただ、各サイト微妙に言ってることが違います。
参考:
結局のところ、「その会社のやり方に合わせる」というのが一番無難でしょう。
ただ、この話はかなり有名なのでまだいいのでしょうけど、マナー講師が「はんこをこういう風に押すのが正しいです」とか、言われても自分だったら「(ほんまかいな?)」としか正直思わないです。
(もともと上司に敬意とか表したことがほとんどなかった、クソ社員だったので)
さらに、他の社員に聞いても「初めて聞いた」話なら、ますます(ほんまかいな?)と思うわけで、さらにさらに50代60代の人が知らないとなると、(今考えたんじゃね?)くらいにはなりそうですね。
いっそのこと「EXILE」になって、突き抜けてしまいましょう。
(引用:pic.twitter.com/Nm8nt7iQJk)
・マナー講師が指導するマナーのやり方が、どうにも嘘くさい。
これも体の中の「直感」「違和感」が拒絶反応を起こすため、と思います。
先ほどの通り「ビジネスマナー」が相手に対する敬意を表するものだとしても、(あれ?もしかして会社に対する絶対服従を求めてないか?)というときがあります。
上司の言うこと、会社の方針には従うのは当然なんですけれど、いきすぎると「法令違反があっても文句を言うな」くらいの要求をこっそりしてくることもありますので・・・
特に、新人研修時にありがちなパターンです。
「社長室への入り方」
「書類の提出の仕方」
「挨拶の仕方」
など。
あまりに手順が多くて
(どこかの部族のお祈りの儀式かよ?)
と、思ったこともあります。
あとで聞くと、社長に取り入ってるマナー講師に講習のプログラムを考えてもらったらだんだんこうなったみたい、とのことでした。
いろんな提案されて、社長もノッてしまったみたいです。
崇め祀られる、という感覚は一度味わうと抜けれなくなるんですかね?
こうなると、マナーと言う名を借りた「なにか別のもの」です。
うそくさい話、となるとテレビとかで紹介されたマナーの話に、その業界から即座に否定されるケースというのがあります。
会社の電話の出方、使ってる言葉に対して、「文法がおかしい」と国語学者が否定したり、酒の注ぎ方のマナーで、日本酒メーカーや蔵元から、「そんな話は聞いたことがない」と言われたりとか、結構適当です。
ということは、「ごく最近、誰かが考えた」説になってしまいますよね。
最近「焼き肉でタンを頼んで、ついてくるレモンは網に塗って焼きやすくするため」という話を聞いて、「そうなんだー」と思ってましたが、翌日に他の「焼き肉屋」さんから、大量の「初めて聞いた」を受けていまして、(ガセかよ?)と信じてしまった自分を恥じることになりましたが・・・
会社にいる以上、会社の方針に従わないといけないので、なんか違和感がありつつも「生きていくために」聞き流さないといけない場面というがあるのはしょうがないです。
個人的な経験になりますが、ある会社に中途で入って新人研修のときにや○ざ映画を見せられました。(松方弘樹主演だった気がする)
その映画が終わって、担当の人から
「社長のためにこの映画のように命張って仕事してくれ、以上」
とだけ言われました。
今思うと 翌日にはその会社から逃亡すべきところですが、当時の自分は「アホ」だったので「逆に面白い会社」という判断をして以後数年間、幸せではない生活をすることになりました。(以下、自粛)
マナー講師が純粋に「ビジネスマナー」だけを教えてるのかどうかは、しっかり見ておきましょう。
・マナー講師が指導するマナーのやり方を、マナー講師自身がやらない(行動が自分を全否定している)
これも結構多いです。
「貼り紙するな」と書いて貼ってある紙は「貼り紙にあらず」みたいな禅問答のような事態になることがあります。
食事についてのマナーを教える講師が、全く自分の言ったとおりにやっていない話です。
まあ、「商売上しょうがない」となるのかどうか・・・
お金が発生するものは、最初は崇高な精神をもっていたとしても、だんだん自分でアホらしくなってくるのか、「人にはやらせるけど、自分ではめんどくさい」みたいになる人がいます。
それこそ、最初に書いたとおり、
礼儀 = 相手に敬意を表すこと
を、忘れてしまっているなら、それは「マナー」とは違う別のなにかです。
お金が発生しているなら、お金を払った人に対して対価に見合う価値を提供する「義務」があります。(契約とはそういうこと)
そのあたりが欠けてきている人が多くなってるので、この「マナー講師」のイメージが悪くなってきているんでしょうね。
人間として
「相手に対する敬意を表している」
のであれば、その他の細かいことは捨ててしまってもいいですし、
「相手に対する敬意を表していない」
のであれば、「マナー」という言葉を使うのは、正確ではない、
となります。
あなたの参考になれば幸いです。
今回は以上です。
では。