「プリンアラモード」が目線の高さにあってはいけない理由を知る
無知は、示されてから気づくもの
こんにちは、やぐらです。
今回は、毎日見慣れていたものでも、なんで「そのようなシステム」「そのような形」になったのか?というのは、「だめな状態」を見てから初めて理解するものである、というような、文字にするとちょっと長いお話になります。
先日、自分の職場で商品の模様替えがありまして、ほぼ1日中作業していたようであります。
(自分も作業に参加していましたが、途中で時間通りに定時帰宅)
もちろん、現場からの意見でそうなったわけではなく、上の役職の人たちが、どうも定期的に売り場を大改造してしまうらしいのです。
自分は、商品の移動の途中で帰ってしまったので、完成型を見たのは翌日のことでしたが、これがまあなんとも、違和感どころか嫌悪感すら感じる状態にされていました。
特に、自分の体が拒否反応を示していたのが、「スイーツコーナー」になります。
背が高めの冷蔵ケース目一杯に各種スイーツが詰め込まれていまして、プリンアラモードが目線の高さにあったわけです。
ぱっと見で違和感がありました。プリンアラモードを下から見上げることになるので、プリンの上に何が乗ってるのか見えないのです。
(ずいぶん不親切な感じになったなあ~)
と、同時に
(そういえばケーキを見上げたことってないよな~)
とも思いました。
違和感の理由がわかりました。
「ケーキは見下ろすもの」だからです。
そもそも、変更前のスイーツ売り場も、高さが1mくらいの冷蔵ケースにありまして、商品を見下ろす感じになっていました。これだと一番上にプリンアラモードを配置しても、プリンの上になにが乗ってるのか一目でわかります。
そもそも、店舗の中にケーキの専門店が出店しているので、そこのショーケースを見ればすぐにわかります。ショーケースは1mくらいの高さで、店員さんと相対すると、店員さんの胸から上が見えるくらいの状態になります。
こう思うと、自宅の近所のケーキ屋さんも、某コージーコーナーも、そして某ローソンのスイーツコーナーも、某セブンイレブンも、みんなそうです。
うちの店の偉い人たちが、よく言えば、世の中の流れに逆らって、新しいことに挑戦している、悪く言うと、「なんにも知らない」のどちらかになります。
ただ、この目線の高さのプリンアラモードを見て、自分も初めて気づくところがあった、のは確かです。
ケーキ屋のショーケースの高さの理由
ケーキ用のショーケースの高さが、なぜその高さなのか?という直接の理由を文章で、はっきり書いてあるものはちょっと見当たりませんでした。
そこで、業務用冷蔵ケースメーカーの製品を、いくつ見てみます。
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手っ取り早く楽天で探しましたら、結構色んな種類を売ってました。
(本格的にお店をやりたい方は、専門の業者を調べたほうがよろしいかと)
共通するのは高さです。背が高いものでも1200mm以上のものは、ほとんどありません。やはりケーキは見下ろすほうが自然です。1番下の棚であれば、床から50cmくらいです。これも特に違和感はなく、見慣れた風景であります。
この人についていきたい、とは絶対思わない
想像ですが、世の中にケーキというものが登場してから、いくつかの販売、陳列方法が試されていまこの形に落ち着いている、というのは、ある意味完成形といえます。
ビジネスで成功するには、全くのオリジナルを考えるよりも、うまくいってることをマネしたほうが可能性は高い、といわれていますので、うちの会社(上の役職の人たち)は、今後会社の方針を現場で働いている人たちに、将来性を見せることができるのかどうか・・・・
まあ、自分は一番下っ端なので、
「いやー、部長って天才ですね~」
と言いつつ
(自分だったらこうするかも)
と、日記にでも書いておくことにしましょう。
(褒め倒す、というスキルは身につけておいたほうが無難)
自分が上の立場だったらどうするか?
自分は「実は何も知らない」という前提に立って、知っていそうなことも一から調べ直す、ということをしたほうが良さそうです。
もしくは、流行っていそうなケーキ屋にいって、陳列の仕方をパクってくるかもしれません。
または、現場の担当者の意見を聞く、1日中スイーツ売り場の付近でお客さんの動きを観察してみる、とか。
やり方はいくつかあるでしょう。
「自分のやり方は、100%正しい」
「自分は、神か天才である」
と、思い始めたらその時点で、成長、進化はとまります。
人間のやることは「永遠のβ版」という認識くらいがちょうどいいのです。
可能性は、まだまだある
こんな状況の店内ですが、このあとどうも社長か次の役職の人が、売り場を見に来るらし、のです。
現場の従業員間では、その視察が終わったら
(こっそりちょっとずつ商品の配置を変えちゃおう)
という「合意」が 、すでに出来上がっています。
このままだと、いまいち売れない商品が長居することになってしまうので、売れる商品を多く陳列したいところです。これは、現場の体感とPOSデータの方が遥かに正確です。
まあ、下っ端から偉い人達に希望するのは、外部からとにかくおっ客さんを引っ張って来てもらいたい、ということです。「集客」に専念してもらえば、現場に口出すよりも売上があがりそうですが・・・
(といいつつ、責任はとれないので、黙ってることにする)
なぜそうなったのか?を考えることは重要
普段なにげなく使ってるもの、慣れ親しんだシステムが、なぜそうなったのか?を考えることは、とても大事です。また、人間の感情も、何があってどうしてそう思うようになったのか?ということも重要です。
今回の例だと、自分の違和感から発展して、「こういうことで、こうなってるんだ」というのがわかりました。結果、ひとつ賢くなりました。
日々の生活でも、ほんのちょっとだけいろんなことに興味を持ってみましょう。
では。
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個人的に、無性に食べたくなるスイーツ屋さんです。
フィナンシェがおすすめ。
かなり濃厚ですよ